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2007年07月14日
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カテゴリ:歴史雑感

お茶でも飲んで「ホッと一息」というのは、
一日の中でも、リラックスできるひと時です。

ある調査によると、
そうしたお茶の時間に何が飲みたいか、
について、アンケートをとったところ、
コーヒーと日本茶が一番人気が高く、
その次が、男性の場合、中国茶・紅茶
女性の場合は紅茶・中国茶の順番だったそうです。

私の場合も、コーヒーかお茶ですね。
紅茶も嫌いではないのですが、
強いて飲みたいとまで思うことは、ほとんどありません。

お茶の原料は、いうまでもなく、チャノキ。
お茶の葉には、酸化酵素が含まれていて、
葉を摘んで揉むと、葉の組織が壊れて、酵素により発酵が進みます。
この発酵をどのようにコントロールするかによって、
いろんな種類のお茶が生まれます。

酸化発酵を行わなわなければ、緑茶。
半分ほど酸化発酵させると、ウーロン茶(青茶)。
完全に酸化発酵すると、紅茶。
コウジにより発酵させると、プーアール茶(黒茶)。
など、精製方法の違いにより、お茶の種類が違ってきます。

ところで、今日は少しばかり、お茶の歴史について。

お茶の原産地は、中国の雲南省あたりといわれていて、
中国では、古くから喫茶の習慣がありました。
最初は、薬用として飲まれていたようですが、
それが次第に、客人をもてなす社交の場の飲みものとして用いられるようになり、
唐代には、お茶を飲む習慣が全国に広がっていったといいます。
その後、お茶は中国から世界各地へと広まっていきました。

ヨーロッパに伝わったのは、17世紀頃。
最初は、ポルトガル、続いてオランダが中国との交易で、
お茶をヨーロッパに持ち帰りましたが、
この時のお茶は緑茶でありました。

その後、イギリスが中国に進出してくると、
福建省のお茶が、イギリス国内で流通するようになります。
この時のお茶は、半発酵茶でしたが、
やがて、これがヨーロッパにおけるお茶の主流となっていきます。
イギリスでは、これをさらに発酵の度合いを上げる製品改良が行われて、
現在の紅茶の原型となっていきました。
19世紀には、イギリス貴族の間でたいへんな紅茶ブームが起こり、
アフタヌーンティーが一日の習慣になっていったといいます。

一方、日本へのお茶の伝来はというと。
奈良時代にも、飲まれたことがあったようですが、
実際にお茶の実を日本に持ち帰ったのは、平安初期の遣唐使でした。
おそらく、最澄又は空海ではなかったかと言われています。
しかし、この頃のお茶は、貴族などの上流階級が、
中国文化・喫茶趣味の模倣という程度で飲んでいたもので、
ほとんど、普及しませんでした。

お茶が普及し始めるきっかけとなったのは、鎌倉初期。
臨済宗の開祖である栄西が、中国から持ち帰った茶の実をまき、
栽培を始めたことに始まります。
この時には、抹茶も中国から伝えられていて、
栄西は抹茶の功徳を記した「喫茶養生記」という書物も残してしています。

その後、お茶は仏教・主に禅宗の一部分のような形で普及。
又、その一方、南北朝時代には、
闘茶とよばれるお茶を使った賭け事のような遊びも、
武将の間で流行したりしました。

室町時代、これらの流れは統合、昇華されるような形で、
わびの精神を取り入れた、茶の湯へと発展していきます。
村田珠光、武野紹鴎といった人たちにより始められ、
千利休により、芸術として完成されていきました。

お茶については、日本でも独自に発展してきた歴史があり、
中でも、茶の湯は最も日本らしい文化のひとつとなっています。

普段、何気なく飲んでいるお茶ではありますが、
これまで、多くの人たちが、
お茶に対し、色々な、こだわり、思い入れを抱き
育んできた歴史があるのです。





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最終更新日  2007年07月14日 13時42分11秒
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