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2009年02月01日
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カテゴリ:文芸あれこれ

私、どちらかというと気に入ったものには、
のめりこんでしまう、たちのようで、
読書についても、広く浅くというより、
偏ってしまう傾向があります。

その一つが、アガサ・クリスティのミステリー。
推理物、ミステリーも好きなのですが、
しかし、それも、クリスティ作品に偏っています。

アガサ・クリスティといえば、ポアロとマープル。
2人の名探偵が有名ですね。

エルキュール・ポアロは、
卵型の頭に、大きなヒゲが特徴のベルギー生まれの探偵。
自称”灰色の脳細胞”を駆使して、数々の難事件を解決していき、
世界的にもシャーロック・ホームズに次いで有名な探偵であるといわれています。

ミス・マープルは、
ロンドン近郊の村で、ひっそりと暮らす独身の老婦人。
しかし、持ち前の鋭い観察眼で推理を繰り広げ、
いくつもの事件の謎を解き明かしました。

また、この2人が登場しない作品にも、
見逃せない名作が、多くあります。

そういうわけで、今回は、
私が読んだ作品の中から、全くの独断と好みで、
クリスティ作品のベスト10を選んでみました。


第10位 
『オリエント急行殺人事件』

かつて、映画が大ヒットしたこともあり、
一番有名なクリスティ作品かもしれません。

ポアロが乗り合わせたオリエント急行の車内で、殺人事件が発生。
閉ざされた列車内に犯人がいるのか?
そして最後は・・・ あきれかえるほどの結末を迎えます。


第9位
『予告殺人』

「殺人をお知らせ申し上げます。
10月29日午後6時30分より、リトル・パドックスにて、
お知り合いの方のお越しをお待ちします。」
という文章が新聞広告に掲載され、
その村の住人たちが、半ば興味本位で集まります。
そこで、響き渡る銃声・・・

ミス・マープルものの代表作といわれている名作ミステリーです。


第8位
『ゼロ時間へ』

ポアロもマープルも登場しませんが、
クリスティも自選ベスト10に挙げているという本格ミステリー。

最後の予想外の結末(といっても事件ではなく、恋のゆくえですが)
私自身は、どうもすっきりきませんでした。
でも、ごく最近に読んで印象に残っていたこともあり、ベスト10に入れてみました。


第7位
『ナイルに死す』

ナイル川周遊の観光船で、莫大な遺産を相続した新婚旅行中の新妻が殺害され、
ポアロが、この事件の謎解きに挑みます。

映画化された、ナイル川の雄大な映像も印象的でした。


第6位
『メソポタミア殺人事件』

クリスティの夫は考古学者だったため、
クリスティ自身も、彼の遺跡調査をよく手伝っていたとか。

死んだはずの夫から届いた謎の脅迫状。
メソポタミアの遺跡発掘現場で起こる殺人事件に対し、
ポアロが解決に乗り出します。


第5位
『無実はさいなむ』

キャルガリという地理学者が、ある日、一人の青年をたまたま車に乗せました。
その後、彼は南極に調査に出かけ、それから帰国してくると、
その青年が、殺人の容疑者になっていることを知ります。
殺人の時刻には、彼は私の車に乗っていた。
キャルガリは、彼の無実を証明するため、一人、事件の究明に乗り出します。

探偵は登場してきませんが、とても魅力のある作品です。


第4位
『アクロイド殺し』

裕福な未亡人が、睡眠薬の飲みすぎで死亡。
その翌日、彼女の再婚相手と思われていたアクロイドという
初老の紳士が殺害されます。

クリスティの代表作と評されている名作ですが、
その著述方法に賛否両論の物議をかもしだしました。
私も、このやりかたは、ちょっと掟破りなのではと・・・
他の作家も、二度と同じ手は使えない?


第3位
『パディントン発4時50分』

マープルの親友が、汽車の窓から、並行して走る汽車の車内で
男が女を絞殺している現場を目撃。
警察に調査を依頼しますが、しかし、殺人の痕跡も遺体も発見されません・・・

物語が展開されていく中で、犯人探しもさることながら、
遺体はどこに行ったのか、殺された女性は一体誰なのか、という部分が
興味深い作品です。


第2位
『三匹の盲目のねずみ』

開業したばかりの山の民宿に、雪の中、多くの宿泊客が到着。
しかし、猛烈な吹雪のため、民宿はやがて、
雪の中に孤立してしまいます。
そこで、起こった殺人事件。
大雪の中、部長刑事がスキーにのって駆けつけます。

私が、犯人の意外さに最も驚いた作品。
クリスティには、「ねずみとり」という
舞台公演ロングランのギネス記録を持つ舞台劇がありますが、
この作品は、その原作でもあります。


第1位
『そして誰もいなくなった』

オーエンと名乗る人物からの招待で、
10人の男女が、インディアン島という無人島に集まってきます。
しかし、オーエンは現れず、やがて、部屋に残されたインディアンの歌の通りに
一人、また一人と、順番に殺されていきます。
残されたものたちは、互いが殺人犯なのではと疑心暗鬼にとらわれていき、
やがて、最後の一人になってしまう・・・。

格調高いミステリーで、まさに、不滅の傑作だと思います。
結末を知っていて読み返しても、なお、引き込まれていくほどに緊迫感があります。


と、いうことで、
未読の人には、ネタばれになるので、
概略の紹介が、奥歯にものがはさまったような書き方になりましたが、
クリスティの推理ものは、私にとって、気分転換にちょうど良い読み物となっています。

興味のある方は、また、読んでみられてはいかがですか。





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最終更新日  2009年02月01日 09時35分34秒
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