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2013年03月01日
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カテゴリ:幕末維新

今年のNHK大河ドラマは、幕末の会津が舞台の「八重の桜」。
ご覧になっている方、どれくらい、おられるでしょうか。

会津籠城戦の折、銃を持って戦ったことから
”幕末のジャンヌダルク”と称されたという山本八重が主人公ということで、
今回の大河は、かなり異色の題材ですね。



敗者の側である会津の話だし、
山本八重といっても世間的な知名度はゼロに等しいし、
視聴率的にも、盛り上がりに欠けているようではありますが、
でも、私は、とても気に入って、毎週、見ています。

幕末史、それも幕府側の歴史が好きだからということは、あるのですが、
でも、今回の作品は、そのドラマの作りがきっちりしているなということを感じます。

最近の大河に多かった、わけのわからん歴史ねつ造も、ほとんどないですし、
登場人物が、必要以上に、理想や夢を振りかざすようなところもないですし、
ある意味では、淡々と、品良く、きっちりとしたドラマに仕上がっていると思います。



その一因としては、山本むつみさんの脚本が良いからということがあるのでしょうね。

山本むつみと言えば、
「ゲゲゲの女房」の脚本で、一躍、脚光を浴びた方という感じがしていましたが、
でも、元々は時代劇が得意な人なのだそうで、彼女のインタビュー記事を読んだりすると、
随分、歴史に通じている方であるなぁと感心します。

それが、的確な歴史背景の中、しっかりとした作品としてまとまっていることに
つながっているのだと思います。



「八重の桜」に関連して、何か日記を書いてみたいと思っているのですが、
スポットを当てたいところが、いくつもあって、目移りしてしまうほど。

それほどまでに、今回の大河は、私にとって興味満載です。


男まさりで、型破りな性格ながら、常に進取的なことにチャレンジしていった
主人公の山本八重。

そうした八重の生涯がどのように描かれるのかというのは、もちろん楽しみなのですが、
その一方、八重をとりまく、様々な会津の群像も、とても魅力的です。

決して、知名度は高くないですが、
この時期の会津は、個性的な人物、近代日本に功績を残した人物を、
きら星のように輩出しているのです。

その何人かを、ピックアップしてみましょう。



(佐川官兵衛)

その勇猛な戦いぶりにより、薩長から「鬼の官兵衛」として恐れられたという会津武士。

鳥羽伏見の戦いでは、刀折れ、眼を負傷したにも関わらず、平然と指揮をしていたといわれ、
また、会津城籠城戦では城外で指揮を取り、少ない兵力で、敵陣を突破するという成果を上げました。

人情に厚く、その人柄から、慕われていた人だったといいます。

明治後は、多くの会津藩士をひきつれ、警視庁に入庁。
その後は、西南戦争に従軍し、阿蘇の山中で戦死しました。


(山川大蔵)

ロシア訪問なども経験し、世界が見えていたとされる会津藩国家老。

会津の籠城戦では総督を務め、「知恵の山川」と称賛された人です。

中でも有名なのが、会津戦争における彼岸獅子の逸話。

籠城軍に合流しようと会津若松城に向った大蔵ですが、
しかし、官軍が城の周囲を包囲しているために入城することが出来ません。
そこで、地元の伝統芸能「彼岸獅子」の行列のふりをして、
踊りながら入城することに成功したというお話です。


(山川健次郎)

山川大蔵の弟で、14才の時に白虎隊士として会津戦争を経験。

その後、アメリカへの留学が認められ、帰国後、日本初の物理学教授となりました。

会津の出身ながら、東京帝国大学(現在の東京大学)の総長を長年務め、
東京大学が発展していく過程において、その中心となった人物です。


(大山捨松)

山川大蔵の妹で、8才の時に会津戦争を体験。

11才にして、日本初の女性留学生となり、アメリカへと渡ります。

帰国後、西郷隆盛の従弟にして陸軍元帥となった大山巌と結婚。
鹿鳴館のトップレディとして、社交界の華となります。

愛国婦人会や赤十字看護会を設立するなど、
近代における、女子教育、看護婦の養成に先鞭をつけました。


(山本覚馬)

幼少期から、八重を温かく見守り続けた、八重のお兄ちゃん。
八重の人生に多大な影響を与え続けた人物です。

江戸に上って、佐久間象山の門下に入り、
会津に洋式兵学の導入を提言して、その師範を務めます。

卓越した先見性を持っていた人で、鳥羽伏見で薩長軍に捕らえられるも、
提出した近代改革の建白書が認められ、釈放後は、京都府の顧問として招へいされます。

覚馬は、京都の近代化を推進するとともに、新島襄による同志社大学設立においても、
中心的な役割を果たしました。



朝敵の汚名をきせられ、しいたげられてきた会津の人たち。
しかし、それでも、明治以降、功績を残した人というのは、意外と多いのです。


***


桜というのは、咲いて散る時が、一番きれい。

でも、その散った瞬間から、翌年、咲くための準備を始めるのだと言います。


会津の人たちも、激動の中に散るだけではなくて、
苦しみを乗り越え、たくましく、そして、しなやかに、再び花を咲かせていきました。

「八重の桜」というタイトルは、
すべてを失っても、また、次に向けて立ち直っていった、
そうした会津の人たちの姿を、桜にたとえているのだといいます。


「夢を持って前に進めば、必ず光は見えてくる。」

東日本大震災からの復興に向けてのメッセージを込めたという「八重の桜」に
これからも、期待したいと思っています。






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最終更新日  2013年03月01日 23時59分09秒
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