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カテゴリ:オーラの泉
不良少年から教師に、現在は参議院議員として活躍される
義家弘介(よしいえ ひろゆき)さんがゲスト。 【 スピリチュアルチェック】 ☆ 自分の性格をひと言で→短気…ですがデリケート ☆ 好きな景色→好きな景色というか、安心する景色なんですけど お盆とか正月に必ず交通渋滞が映し出される。「今の世の中、駄目だ」と言うけれど 父ちゃんは休みの日にこんなに頑張っているじゃないか。 何だかんだ言って、故郷、田舎に帰っている。あの景色を見ると、殺伐とした中で ほっとする景色としていつも眺めています…けど自分は当事者になりたくないです☆ ☆ 人生の転機→何度もあるんですけど、最も大きな転機は大学四年生の頃に オートバイの交通事故で意識不明の重体になったんですね。 その日から今の人生が始まったって、そんな風に感じています。 ☆ 最近気になること→これはね…想像力がどこへ行っちゃったんだ。例えば、いじめ問題も 「こんなことをしたら、こんな結果になる」これは、本来わかることですよね。 「殴ったら、痛い」「殴られたら、痛い」こういう当たり前の想像力が 消えてしまったのかなと、すごく気になります。 ![]() 国「義家さんは本当にいろんなところでしゃべってきていると思いますし ラジオもやっていますし…だた、今日はちょっとお二人を前にすると しゃべり辛い部分もあったりとかするんじゃないですか☆」 義「普段はどちらかというと、素直でいようというよりも意地を張ってるんですね。 『絶対に負けないぞ、揺るがないぞ』思い切り踏ん張っているような感じですね。 今日は本当に久しぶりにピュアな心になりながら、ちょっとどきどきしています☆」 国「美輪さんとは初めましてですか?」 義「お会いしたのは初めてなんですけど、本当に達観しているというか 超越しているというか。『超越者』というイメージを人となりの中から感じて。 エッセイなんかも見るわけですけれども、今の日本が失っているものを 毅然として真っ直ぐ指摘されるんですね。あの…刀で居合い切りみたいな感じで ズバッと切りに来るわけですよね。あれは時々、自分も切られてます☆」 美「申し訳ございません☆」 国「江原さんとはどうですか?」 義「いえ、何度か…」 江「お仕事を一緒にさせていただいております」 義「実はね、非常に尊敬しているんですよ。やはり教育って熱だと思うんですが 自分の熱が火炎放射器のような熱だとしたら、江原さんのはあったかい熱。 それは自分にないものだし、すごく尊敬するんですよね。これは自分自身もそうなんですが 誰かの悩みに本気で共鳴しようとすると、傷を共有してしまってぼろぼろになるんですよね。 『そういう時、傷つきませんか?』と聞いたら、本当に今の柔和な笑顔で『傷つきます』。 そう言われた時に『あ、この人ってすごいな』って本当に心から思いましたね」 生後まもなく両親が離婚、祖父母に育てられた義家さんは、お父様との関係がうまくゆかず 中学時代に不良となり、高校を中退。実家から勘当されたそう。 義家さんを受け入れてくれたのが、北海道の北星学園余市高校。 全国から学校を中退した生徒を受け入れる高校で、人生を変えた担任の安達先生との出会いも 義家さんの半生を著した「不良少年の夢」で描かれています。 ![]() ![]() 入学のときの最初の安達先生の言葉 「たくさん笑って、共に育って。あなたたちは全員、私の誇りです。私の、大切な宝物です」 無事に高校を卒業し、弁護士を目指して大学に進学するも 四年生のときにオートバイ事故で内臓破裂の重症で入院。 激痛と失神を繰り返す中で聞いたのが、北海道から駆けつけてくれた安達先生の言葉。 「死なないで。あなたは、私の夢だから」 この瞬間、心に教育への情熱が芽生えたのだそうです。 国「人生の転機というのが、大学四年生の頃、バイクの事故に遭ったこと。 どんな事故だったんですか?」 義「自損事故で、相手はいないんですけれど。今も横浜に住んでいて その場所を見に行くんですけれど『何でこんなところで事故が起きるんだ?』というような 緩やかな道、カーブなんですよね。そこで転倒して、民家の石塀にお腹からドーンって ぶつかってしまったんですね。退院してから警察の現場検証に行っても 全く覚えていないんですよね。それでもう…激痛で気を失って 激痛で目を覚ますわけですよ…」 国「その事故を起こす前の自分の心とか気持ちは、揺れている感じだったんですか?」 義「揺れているというか、あの頃の自分が口癖のように『絶対、天下獲ってやる』って 言っていたんですよ。『こんな時代のど真ん中で、今度は噛み付いて生きてやる』 『俺が絶対に、噛み付いて勝ってやる』という思いだったんですけれども あの事故をきっかけに全く変わりましたね、考え方が」 国「それは入院しているときに、先生が来て、お話を聞いたというのも きっかけにはなっているんですか?」 義「もちろんそう。あの…公然と口で『夢だ』なんて言われることって 人間って実はないじゃないですか。それが、意識が消えそうな中で聞いたからこそ 余計に衝撃を受けたんですね。自分自身、母親って知らないじゃないですか。 だからそのときにね、彼女が本当の母に感じたんですよね。すごくあったかく感じて 生まれて初めて、心の底から『生きたい』って思ったんですよ。 『いつどうなってもいい』と思っていたのが、本当に心の底から 『生きたい』って、思えた瞬間でしたよね」 ![]() 国「司法試験を受けようと思っていたのに、教師になろうと思ったのも入院中…」 義「そうですね。『自分がどんなに望んでも、自分はこの人の子どもではない。 だったら、この人が歩いてきた『教育』という名の道の続きを歩いてゆこう』と 思ったんですね。そして『このクソったれの世の中だから、いっぱい傷ついたり 涙したりする奴らがいる。だったら、その連中に寄り添いながら生きてゆこう』 『時代に噛み付きながら生きてゆくのではなくて、そいつらに寄り添いながら生きてゆこう』 って、そういう風に自然に思ったんですね」 国「義家さんは学生の頃は、そういう学生だったんですか?」 義「いや、そんな奴じゃないですよ、全然。結局、自己主張、自分のことを主張するだけの 愚かな存在でしたから。何か失敗すると、いつも人のせい。 『あいつが悪い』『親が悪い』それがこう…すごく変わった瞬間… 『生きてる』なんておこがましく思っていたけれど 『生かされている』って初めて、心から思えたんですよね。『あ、生かされているんだな』」 国「この事故も、やはりきっかけなわけですかね」 江「それ自体がカリキュラムということがあるわけですよ。 あの…生まれ変わりをさせられたんですね。それまでの人生に終止符、 だからそこからの人生が、まるで変わっているはずなんですよ」 義「全く違うんですよね」 江「ただね、元は輝く宝石の原石ではあってね。『それまでの人生、何でも人のせい』と おっしゃるけれど、嘘。そういう風に表面では言っていただけで 自分で自分のことをいつも許せなかった。自分が嫌いだった。いつも自分を責めていた。 『俺なんか、俺なんか…』例えば、どんなに点数が良くても何でも 『認めたくない、自分、最低』というところで、その心を、実は殺されたんですよ、事故で。 あの事故で、その心の方をいったん死なせた」 ![]() 義「いや…本当に…そうでした。自分をずっと責め続けていましたよね。 やはりある程度の年齢になると、生まれてすぐ離婚するということは 『俺が生まれる前から離婚は決まっていた、話し合っていたんじゃないか。 だったら望まれないで生まれてきた存在じゃないか』 『だったらそんな人間、いつ死んでもいいし…』って。自分を責め続けることで 自分の存在の足元を確かめていたというものが、確実にあったと思いますね」 美「やはり、自分の弱さとか、悲しみとか、そういうものを見るのが怖かったのね」 江「ある意味で、こんなに無駄のない人生の方って珍しいなと思うんです」 美「そうね」 江「全部、課題通りに生きてこられた、魂においてはすごく優等生」 国「事故なんてない方がいいですけれども、義家さんにとっては本当に いい事故だったわけですよね」 江「そういうことって、いっぱいありますよ、人生というのはね」 義「不思議なのは、後遺症が全くないんですよ。あれだけ内臓が駄目になったのに 実はお酒も飲めるんですよ、ごはんも食べられる。胃はかなり取ったけれど また大きくなっていますからね」 江「それでこんなハードな生活を送れる」 義「そうなんですよ。それもまた、不思議でしかたがなかった」 美「だから、区切りがついたの。小学校を卒業したんです。そこから中学校に入った」 江「こんなに優等生なのは、天から可愛がられている人ですよね。 天から愛されているというのは、ある意味では波乱万丈ですよ」 国「なるほど」 続きます。 「オーラの泉の日記」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 28, 2008 08:37:48 PM
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