「龍馬伝」以来の佐藤健くんの勇姿を観に劇場へ足を運びました。
【映画の内容に触れますので、ご覧になりたくない方はどうぞスキップなさってくださいね】
「るろうに剣心」といえば、子供が幼いころ、夕食のあとTVをつけたときに
ポケモンなどと同様、流れていたアニメのひとつで、「新選組!」を観る前だったこともあって、
当時は幕末あたりのお話…かな…といった程度の認識で。
こんなファンの方々には不届き千万な鑑賞者でも、「龍馬伝」で以蔵を演じた健くんが
再び幕末関連の作品に主演されると聞いたときから本当に愉しみに待っていたのでした。
子供の背中越しに、台所仕事などしながら流し観していたアニメの実写版は
思っていたよりもかなり硬質な内容で、キルビルなみに人が倒れ伏すなか、
いまでは何となく推測できる志士の方々が多数登場。
健くんは初めて拝見した「メイちゃんの執事」のころから変わらず、
画をはめこんだようなアーモンド形のおっきな瞳が凄まじい吸引力で、
ドメスティックな場面と、アクションシーンとの緩急落差にも目が離せず。
特に中盤の、幕末の回想シーン、肺腑の状態まで伝わるようで
二次元を三次元にして嘘にならない、稀有な方に思えました。
「龍馬伝」を彷彿させずにいられないのは、やはり香川照之さんで、
「弥太郎~」と声をかけそうになるほど。蒼井優さんとともに
NHKの作品と共通項のある役柄ではあるのかなと。
すでに予告が始まってから座りましたので上映後、席を立った方々をみると
お母様に連れられた小学生のお子様方、若い方々のほか、年配のご夫婦も。
暑い暑い夏休みの最終日のレディスデイ、家にいれは確実に眠くなる昼下がり、
2時間きちんと愉しめる作品でした。
「映画談議の日記」
「花とお城と洋館めぐり」