|
カテゴリ:ライツ・オファリング
小僧寿しのライツ・オファリングについて、途中段階の4月20日にも、小僧寿し他ライツ・オファリング銘柄の話題 と題して1度取り上げたが、
結果を整理したので、メモ書き程度にて。 1.小僧寿しのライツ・オファリング 4期連続の営業段階からの赤字、その間売上げも減少を続け、いよいよ追い込まれた感のある小僧寿しが、ライツオファリングの実施を3月13日に発表。 ライツ・オファリング(ノンコミットメント型/上場型新株予約権の無償割当て)に関するお知らせ 同Q&A 小僧寿しの新株予約権は、1個につき125円の払い込みで1株取得できる権利。 なお、例によって、夢のような中期経営計画も同時に公表。下のような、言うだけならタダだから的、ステキな内容。 そして、同社の株価を下支えしている株主優待の継続もしっかりPR。 株主優待制度の継続に関するお知らせ 小僧寿しのライツ・オファリングに関する主なスケジュールは以下のとおり。 3月13日:ライツ・オファリングの実施を公表 3月19日:新株予約権割当の権利最終日 3月20日:新株予約権割当の権利落ち日 3月26日:新株予約権上場 4月28日~5月23日:新株予約権の権利行使期間(証券会社によって取次ぎ期間は異なる) 5月2日:新株売却可能日(〇ドットコム証券で最短の場合) 5月16日:新株予約権上場最終日 2.株と新株予約権の値動き 新株予約権上場中の、株と新株予約権の値動きは以下のとおり。 注:(3)の欄は、その時の価格で新株予約権を入手し権利行使価格(125円)を払い込んで新株を入手するとしたときの新株入手の総費用。 (4)の欄は、その時の株価と、(3)で計算した新株入手の費用の比較で、新株予約権のディスカウント状況を計算したもの。 5月2日を新株売却可能日としたのは、もっとも早い○ドットコム利用の場合。 この間、4月25日には、「創業50周年記念株主優待実施に関するお知らせ」を公表。 最終的な権利行使率は、67.6%と、比較的低調ながら、今年ライツ・オファリングを実施した企業の中ではまずますの成績。 ちなみに、代表取締役社長の大西好祐氏は、資金調達が出来なかったことを理由に、割り当てられた新株予約権(9.1%)を失権させる とのこと。 インフォテリアの平野洋一郎社長が、失権させたほうが希薄化が防げて株主にとって得だろう、なんて屁理屈を言って権利行使しなかったのと比較すると誠実だが、あまり芳しいことではないように思う。要するに、会社の中期経営計画に説得力が無いことのあらわれ。 また、少し期間を前後に拡大した株価の動きは以下のとおり。 なお、新株予約権割当の権利最終日の3月19日の終値が193円なので、権利落日の3月20日の基準価格は(193円+125円)/2 = 159円 上記のチャートでは、両日の間で、193円/159円=1.214倍の株式分割が行われた扱いとなっている。 3.感想など ・新株予約権を購入し、権利を行使、株を売却という単純な裁定取引的行為では儲からない状況。昨年とは様変わりの様相。 ・新株予約権の上場当初と、上場廃止後しばらくたってからに勝機あり。銘柄の持つ力を個別に検討することが必要。 ・小僧寿しについては、株主優待制度が力を発揮した模様。優待パワー万歳! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 31, 2014 01:09:09 AM
コメント(0) | コメントを書く
[ライツ・オファリング] カテゴリの最新記事
|