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カテゴリ:チラシの裏
ㅤメインで使っている楽天証券が最近なんか変なんです。株を売却しても買付余力が増えないという想定外の事態にうろたえて調べてみると、9月に”らくらく担保”という新システムが導入される際に行われた超絶的な仕様改悪が原因と分かりました。
拙ブログではこれまで楽天証券の様々な使い勝手の良いサービスを紹介してきたのですが、今回の超絶改悪はそれらを帳消しにしかねないほどのインパクトがあるかなと思います。 (楽天証券関連の日記) 〇楽天証券で手数料無料ー証券会社の使えるサービス(その4) (貸株サービス関連の日記) 〇貸株金利1.3%キャンペーン ー貸株サービスが熱い ○貸株サービス戦線に異変あり ○貸株サービスが熱い(その5) ○貸株サービスが熱い(その4) ○貸株サービスが熱い(その3) ○貸株サービスが熱い(その2) ○貸株サービスが熱い(その1) ○貸株サービス (優待クロス関連の日記) 〇優待クロスにとことん嵌る 1.楽天証券の新システム”らくらく担保” この9月に楽天証券は、”らくらく担保”と称する新システムを導入しました。 (参考) 〇らくらく担保とは(楽天証券) 以下の3点がメリットとされてます。 ・信用取引、FX 取引、先物・オプション取引で現物株式、投資信託を代用として利用可能! ・現金(マネーブリッジ含む)、現物株式、投資信託の自動振替機能により、お客様の取引をサポート! ・信用取引、FX取引、先物・オプション取引の余力、追証等を1つの画面で把握! おそらく、投資信託を信用取引等の担保の代用にできるという点が大きいのかなと思います。 私は、投資信託なんて少しも持っていないし、株を証拠金の代用とした先物取引は既にカブドットコム証券を利用しているので、自分には関係無いなと傍観していたのですが、、、、、、 2.売却代金で株が買えない! 今回の新システムは”らくらく担保”と称してますけど、全く”らくらく”ではなくて手間は激増なんですね。 従来は、全ての保有株が基本的には信用取引の代用有価証券となっていて、 貸株サービスの関連では、”貸株”の設定をすれば代用からはずれ、”貸株返却”をすれば自動的に代用に戻る、という実にラクラクなシステムだったんです。 ところが、今回のシステムでは、保有株は保護預り証券と代用有価証券に分けて管理されることになり、そのうち保護預り証券のみが貸株の対象となります。 なので、貸株サービスを利用するためには、代用有価証券→保護預り証券への振り替えと、貸株の設定と、2段階に手続きを行う必要があります。 また、貸株設定を1銘柄毎に行わなくてはならないような操作性の改悪もありましたので、私の場合、従来1分ぐらいで終わった作業に1時間ぐらいかかるようになりました。”らくらく”どころかクタクタです。 以上は手間が増えるという話で、我慢すればできないことは無いのですが、 最大の問題は、 保護預り証券や貸株中の証券を売却しても、受渡し日(当日含め4営業日)にしか買付余力に反映されない というような超絶な改悪が行われたことです。 (初期設定の”新規に買った株を代用有価証券とする”という設定の場合です。仮に、”新規に買った株を保護預りにする”と設定すれば今度は代用の株を売っても買付余力が増えないのではと思います) 売った当日にそのお金で現物株が買えないというのは、とても不便なんですよね(しかも、いついくらの買付余力が生じるかというのも表示されずに4営業日目に唐突に買付余力が回復するという糞仕様です)。 どれだけの買付余力を顧客に提供するかというのは、証券会社ごとの判断でしょうから、楽天証券がこれが自社の仕様だと言うなら、それは仕方のないことですが、 なぜ、このような理不尽なシステムにするのかは全く理解できません。 そもそも、日本の株式取引は当日含め4営業日目の受け渡しが基本のルールで、 対面営業の証券会社なら現金を入れておかなくても買付注文が出来て、4日目の受け渡し日までに入金すればOKでした。 ネット証券ではカブドットコム証券などで前金でなくても一定の範囲で買付注文が可能なところもありますが、基本的には前金制の会社が多いようです。 ネット証券で前金制のところが大半なのは、4日目までに入金が無い場合の受渡し事故を心配してのことだと思います。 ところで、楽天証券の貸株中または保護預りの株を売却した代金は4日目には必ず現金として楽天証券の口座に入っているはずですので、売却した当日の現物買いの代金に充てたとしても受渡し事故が発生する可能性は皆無です。 いくら理不尽でも、どんなルールにするかは証券会社の自由なのでしょうが、こんな売却した代金が当日の買い付けに充てられないなんていうルールの証券会社はこれまで見たことがありません。 これは、顧客の立場では超絶な改悪なのですが、 一方で、楽天証券側に、いったい何のメリットがあるのかも、まるで想像できません。 3.感想など 最初は小さな違和感だったんですよ、事前に予想したより買付余力が小さいな、いよいよ耄碌して四則演算が出来なくなってきたかなー、とか思ってたんですけど、 なんと、楽天証券の新仕様でした。 早めに気付いたので、9月期の優待クロスに支障はありませんでしたが、手間が激増したこともあいまって、私の中での楽天証券の評価はダダ下がりです。 投資信託を信用取引等の担保にというのが大きな狙いの新システムだと思うのですが、 そもそも投資信託を沢山持っている投資家と信用取引を活発に行う投資家とはイメージが重ならないので、この新システムを本当に歓迎している顧客は案外少ないのではと想像します。 一方、貸株サービスと信用取引を併用する顧客は相当多いはずで、その人たちがこぞって大きなデメリットを受けることになります。というか、投資信託を担保にできるシステムを導入したからといって、貸株中の株の売却代金を当日の買付け余力に反映させることは可能なはずです。 顧客が不便でも証券会社にメリットが有る(例えばSBIやマネックスの移管の手続きが超煩雑なように)なら、嫌だけど理解はできますが、 今回のように、顧客が壮絶な不便を被るのに対し、証券会社にもまるでメリットが無さそうなのは、本当に残念としか言いようがありません。 楽天証券は、いったいどうしちゃったんでしょうかね? ※同様の分野のランキング。優良ブログが見つかるかも。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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藻緯羅の場合、開設してからずっとそういう扱いです。
すなわち、 株を売却しても買付余力は受渡完了するまで増えません。 ちなみに、信用取引や貸株は設定していません。 (Sep 29, 2018 12:42:49 PM)
似たような話ですが、
以前、たぬきさんに教えていただき信用取引のコストが安くなるとのことで東海東京証券に口座を開設して買い方の金利が0.9%と安いことに加えて、建て玉残高500万円以上で取引手数料が無料というサービスにどっぷり浸かっていたところ、そのサービス適用条件が今年の4月から突如建て玉残高5000万円以上に引き上げられました。 4月、5月、6月は仕方なく手数料を支払ったのですが、何とか建て玉を増やして7月からは無料サービス適用を受けるようになっていました。 ところが10月からは建て玉残高5億円にするとのことでギブアップしました。 証券会社の方にはそれなりの戦略があるのでしょうが、あまりに弄ばれた気がして嫌になりましたが、買い方金利0.9%の魅力は大きく10月以降も継続しようと思っています。 また、先物取引は私もたぬきさん同様に代用証券を認めてくれるカブドットコム証券を利用していますが、現在は株式は全て東海東京証券に集約していますのでカブドットコム証券には株式は預けておらず、先物取引だけを行なっています。 昨日、日産証券のセミナーに参加しましたが、取引もしておらず期待もしていなかったのですが、先物取引が日経225ミニ限定ですが手数料が23円/枚と破格なのに加えて、必要証拠金がカブドットコム証券の半分以下ですむとの事で魅力を感じさっそく口座開設手続きを行ないました。 探せばいろいろあるのですね。 (Sep 30, 2018 06:43:17 PM)
borokabu2525さんへ
こんにちは。 私も、東海東京証券の無料適用はギブアップして、0.9%の信用金利を目当てにロットの比較的大きな信用取引中心の利用に移行しました。 証券会社それぞれ特色を出すべく工夫しているものですね。 (Sep 30, 2018 07:53:21 PM)
偏屈たぬきさんへ
返信有り難うございました。 昨日の日産証券講演で一番の目的は堀古英司さんでした。 いつも木曜日のストックボイスのオープニングコールを録画して聞いておりますが、今回も切れのあるコメントをメモしてきましたのでご参考までに下記いたします。 しばらくは強気で臨めそうです。 堀古さんの米国市場に関するコメントはおよそ次の通り。 1.2019年は希望を持てる年だ 2.利上げによる企業利益の圧縮はあるものの、法人減税額が圧倒的に大きく懸念不要 3.規制緩和が進んでおり、規制を1件増やすたびに従来規制2件を撤廃することになっている 4.通商政策を強化する一方、金利高、ドル高をけん制 5.あらゆる手段を使って景気刺激を促す 6.中間選挙は下院で民主党が勝ちそうだが、経済面ではねじれていた方がトランプ政権のけん制になりプラス効果 7.2019年は大統領3年目だが過去50年での3年目の騰落率は最高(16%)、その他の年は6,7% 再選を狙ってのperformanceが期待できる 8.株式投資に格好なタイミングの3条件 (1)株価評価が割安 ○(益回り6%、10年国債利回り3%) (2)市場が怖がっている ○(実は貿易戦争で米国は失うものはない) (3)中央銀行が緩和姿勢 X 2015年末までは条件を満たしていた(しかし、長短金利差1%弱レベルでは株価上昇) 最近逆イールドの発生を懸念する論調が増えているが、逆イールドになるとしても相当先の話 9.リーマンショック10周年 リーマンショック前の住宅ローンで変動金利選好37%まで上昇(通常10%弱)していたところ金利急上昇したことも1要因 日本は60%が変動金利を選好しており、金利急上昇すると社会パニックが予想されるため日銀は金利上昇は禁じ手 10.ドル円は5年後150円を目指す 日米実質金利差拡大・・・ドル円上昇要因 日本の期待インフレ率低下・・・ドル円下落要因 トランプ政権による通商圧力・・・本来は米国赤字減少で上昇要因 ドル安は米国の金融政策によってのみ起こりうる 過去のデータからも米国リセッション後しばらくしてから円高、FRBの使命として雇用の拡大があるため。 ⇒米国株投資が有効との結論 (Sep 30, 2018 10:37:05 PM)
borokabu2525さんへ
ありがとうございます。 私は米国株のことはよくわかりませんが、日本株については、ここのところずっと強気です(笑) (Oct 1, 2018 05:53:50 AM)
偏屈たぬきさんへ
実は私も米国株は1株も保有しておりません。 だけど、日本株は所詮は米国株に引っ張られるものだと理解していますので、NYダウ、S&P500、ナスダックの指数に注目しています。 因みにNYダウと日経平均の乖離幅は9月初めには3600ポイントまで広がっていましたが、月末には2300ポイント辺りまで縮小してきました。 ちょうど1年前の姿に戻ったのですが、NYダウの上昇とともに乖離幅が縮小すれば日経平均の上昇にも弾みが付きます。 このままドル円が上値を追いかけていけば、数年前のように日経平均>NYダウも夢ではなさそうです。 いづれにしても米国株に関心を向けることは無駄ではないように感じています。 (Oct 1, 2018 11:28:45 PM)
borokabu2525さんへ
ありがとうございます。 昔は、NYダウは日経平均(そういえば昔は日経ダウと言っていたような・・・)の10分の1以下でしたから、 当時のことを思えば、日本株と米国株の比較で3~5倍程度の揺り戻しがあってもと願望してしまいます。 米国株横ばいの翌日には日本株上昇 米国株下落の翌日には日本株横ばい という具合にならないかなー(笑) (Oct 3, 2018 08:41:19 PM)
まったく、同感です。
クロス取引は、有価証券の権利の移行のともなわない仮装売買になる とか、不公正取引になるとか、 昔の電算機もない 証券を作るにも 受け渡すのにも手間と時間のかかる 時代の法律を 持ち出し、不合理な ゴマかしで規制強化をしている。 権利の移行は、市場に出した時点で行われ売買行為自体が移行である。 そして 他の参加者の機会を 与え、資金の流動性をもたらす。 株券ごとに、議決権があり 売買する権利もあり、市場は秒単位で 変動しているのだから 調整は当たり前で クロスすることも当たり前 なのを禁止する方こそ、不公正である。 しかも、前金制で担保は できているのだ。 前金制でなければ、理解もするが 、個人を損切り追証に追込む為と しか 考えられない。 不公正である。 (Nov 22, 2020 03:41:15 AM) |