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カテゴリ:指数あれこれ
”「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される新しい株価指数”と立派な能書きを掲げる”JPX日経400”が、その美辞麗句に対して実際のところは投資対象としてどうなのか、構成銘柄に分け入って検討してみようという試みの続きを。
(前回までの日記) JPX日経400の真実(その1) 〇JPX日経400の真実(その2) 前回までのおさらいとして、 ”TOPIXを基本に若干のアレンジをした指標がJPX日経400” JPX日経400がTOPIXに対して取っているポジションとしては、 オーバーウェイト銘柄については面白味に欠けていて、単に”時価総額上位銘柄についてTOPIXのウェイトに4割弱加えてみました”といった感じ。 今回は、いよいよ”JPX日経400”の特徴が端的に表れる、TOPIXに対してアンダーウェイトしている銘柄について。 1.アンダーウェイト上位 ”JPX日経400”の神髄にせまる対TOPIXでアンダーウェイトになっている銘柄の上位は以下の表のとおり(ウェイトの差が0.1%以上ある銘柄)。 アンダーウェイト銘柄を大別すると、 ”JPX日経400”に1.5%の上限キャップが付いている(6月末のデータで8月にリバランス)ため、アンダーウェイトとなっている時価総額最上位のグループと、 過去3年間で大きな赤字を計上した、または上場して年数を経てない等の理由で、時価総額は比較的大きいのだけど”JPX日経400”では不採択となっているグループとがある。 前者は、対TOPIXで3.2%アンダーウェイトとなっているトヨタ自動車を筆頭に、三菱UFJ、ソフトバンク、三井住友FG、ホンダが並ぶ。 後者は、0.95%アンダーウェイトとなっているソニーを筆頭に、任天堂、MS&ADインシュランス、損保ジャパン日本興亜、日本航空、東京エレクトロン、オリンパス、リクルート、住友化学、電力各社など。 前回整理した、対TOPIXオーバーウェイト銘柄が、”広く薄く”でインパクトに欠けているのに対し、 アンダーウェイト銘柄は、TOPIXに対ししっかりポジションを取っている印象。まさしく、”JPX日経400”を特徴づけている感じ。 パッと見では、上限キャップを設けて、機械的に不調銘柄を排除するだけのポジション取りで対TOPIXを上回るパフォーマンスを得ることは難しそうだなー、むしろ”みにくいアヒルの子”的な銘柄を排除していることにもなるでのパフォーマンス的に厳しいのでは という印象を受けるのだけど、 そのあたりの考察は、また次回に。 ※《訂正》:この日記の中で、イオン(8267)をJPX日経400不採択としていますが、JPX日経400に採択されています。表の訂正は、時間に余裕のあるときに行います。すいません。(8月9日) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 9, 2015 06:58:47 AM
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