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bunakishike
折に触れて聞いた音楽の感想をだらだらと書いています。
音源は主に海外サイトからダウンロードしたハイレゾで、その他観たコンサートや映画などの感想を綴っています。
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当初はあまり興味がなかった映画でしたが何回か予告編を見ているうちに見たくなりました。連休中ということから子供達が大勢来ていました。いろいろなキャラにピッタリの俳優を揃え、漫画とはちょっと違っていますがそれなりに面白かったと思います。もっとも、あの水木ワールドを実写で描くことはかなりの困難さが予想されます。そういうことを考えると、かなり良い出来だと思います。 |
■あらすじ
団地に住む奨学生の三浦健太(内田流果)が妖怪ポストに投函した手紙が鬼太郎(ウエンツ瑛仕)のところに来る。その手紙によると、団地の付近でテーマパークが建設されていて、裏山の稲荷神社が解体されてからというもの、団地には妖怪達が出没し住民を恐怖と混乱に陥れているという。
一方ネズミ男は神社で寝ていたところ床が抜けて地中に落ちてしまう。そこで、妖怪石をみつける。これは、織田信長、天草四郎などの邪心と滅ぼされた妖怪達の数千年の怨念が宿った物だった。修行を積んだ妖怪が手に入れると、巨大な力を持つことが出来る。しかし、心の弱い者が持つと、その強大で邪悪な心に取り憑かれてしまう。
がめついネズミ男は妖怪石を質屋に入れてしまう。そこに、会社をリストラされ、お金に困った健太の父晴彦(利重剛)が亡くなった妻の指輪を質入れしようとやってくる。妖怪石を目にした晴彦は妖怪石の魔力に取り憑かれ、それを盗んでしまう。家に帰っていない晴彦は、健太を呼びだし、妖怪石を誰にも言うなと言って健太に預ける。
質屋の通報で晴彦は逮捕される。姉の実花(井上真央)と団地に帰った健太は家に警察が来て家宅捜査をしていることを知る。妖怪石について知らないかと問いただされた健太は知らないと言うが、疑いを持った刑事は警察に連れて行こうとする。そこに、健太の叔父と称する人物がやってくる。
叔父の説明により何とかその場は収まるが、叔父は食事に連れて行ったり、物を買ってやったりと、どうも行動がおかしい。そのうち妖怪石のことをしつこく聞き石を出せと迫る。
実は叔父は人間界と妖怪界を支配しようとする空狐(橋本さとし)だった。健太の危機に駆けつける鬼太郎。話は、鬼太郎と空狐との戦いに発展していくのでした。。。
■キャラが漫画に酷似
猫娘、砂かけ婆(室井滋)、子泣きじじい(間寛平)、ネズミ男(大泉洋 キモイ!)など漫画を彷彿させるキャラが続々登場しました。どのキャラクターも漫画そのものではないですが雰囲気がかなり似ています。とくに田中麗奈の演ずる猫娘は漫画そっくり(目玉はちょっと違いますが)だったと思います。
ウエンツの鬼太郎はちょっとかっこうよすぎでそれほど似ていると思いませんでした。しかし、人間と妖怪の狭間で揺れ動く心理状態を上手く演じていたと思います。
目玉オヤジはCGでしたが上手くできていたと思います。声は田の中勇で漫画の通りだったので、何故か安心してしまいました。
塗り壁も良かったです。逃げていく鬼太郎を援護するために狐たちの行く手を防ぐ役割で、壁にぶつかった狐を壁に塗り込めるシーンは笑えました。
圧巻は、墓の下倶楽部に集まった妖怪が踊る場面です。ダンシング・クイーンがろくろ首(YOU)。気持ちが悪いといってしまえばそれまでですが、皆さんどことなく愛嬌がある表情で、何とも言えない異様な雰囲気がありました。この映画一番の見所でしょう。それに、妖怪大法廷の場面も妖怪達が大勢いて、なかなか迫力がありました。
妖怪というのは日本独特の文化だと思いますが、外国の方にはなかなか理解しにくいものではないでしょうか。勿論小泉八雲の例がありますが、この映画を見てもらったほうが理解が進みそうな気がします。既に、ドイツ、香港、台湾など10か国・地域での上映が決まっていて、今年のカンヌ映画祭でも紹介されるそうです。
多分、怪獣映画と同じ感覚で見られるのではないでしょうか。また、原作のじめじめした雰囲気が殆ど感じられない割には神秘性はあるので、以外に受けそうな感じがします。
■素晴らしいVFX
香港の「セントロ・デジタル・ピクチャーズ」を初めとする20社以上200人を超えるスタッフ作り上げられたVFXが日本映画としてはなかなかの出来でした。とくに半透明の「べとべとさん」の質感は優れていました。また、一反木綿も良くできていました。飛んでいるいる場面ではバックの処理に若干違和感を覚えましたが、あのふわふわした質感は絶品でした。
■黄泉の国の描写が優れている
実花の父親が病気で亡くなった後、輪入道(西田敏行)と鬼太郎らの尽力で黄泉の国に会いに行く。その時の黄泉の国の描写はいかにもそれぽい感じでした。死人はみんな青ざめていて下を向いてとぼとぼ歩く様はいかにもという感じでしたね。その時の風景が灰色がかっていて、その雰囲気を一層強調していたと思います。
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公式サイトでは通常の映画のサイトで見られる内容の他に、妖怪図鑑、墓の下倶楽ブログ、目玉オヤジのデスクトップマスコットなど盛りだくさんのサイト。早速目玉オヤジのマスコットをダウンロードしました。 |
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Last updated
2007年05月03日 23時07分28秒
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