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bunakishike
折に触れて聞いた音楽の感想をだらだらと書いています。
音源は主に海外サイトからダウンロードしたハイレゾで、その他観たコンサートや映画などの感想を綴っています。
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ジェイ・アブラハム事務局のメールの内容がなかなか面白かったのでご紹介いたします。
なお、このジェイ・アブラハムはカリスマ・マーケターと呼ばれ1時間30万円とか60万円と言われているかたで、今までコンサルタントで数百億円の売上に貢献しています。
(概要)
本題のヒット商品No.1は任天堂の「Will」で、10ヶ月で360万台を売ったそうです。因みに2位は「ビリーズ・ブート・キャンプ」でした。
それで、何故Willがそんなに売れたかを考察しています。
Willに対する顧客の認識を「ゲーム機」から「コミュニケーションツール」にシフトすることに成功しました。しかし、それは売れた理由ではないと言います。
真の原因は「罪悪感」、「嫌悪感」の解消だそうです。
昔から「ゲーム」は良くないと言う「罪悪感」を理由にして買うことに踏み切れない親がかなりの数に上ることは確かだと思います。
特に、父親と息子がゲームで盛り上がって、母親は仲間はずれになる。この「嫌悪感」で購入しない母親の数も多いと考えられます。
「Will」はこのような「罪悪感」、「嫌悪感」を払拭してしまいました。
貴方は「買わない理由」を払拭する「コンセプト」を見つければ今まで顧客でなかった人が顧客になり、貴方の商品は見る見る売れるようになる筈です。
(概要終わり)
いや~。なかなか穿った見方です。ここまで「Will」に関して掘り下げている記事を見たことはありません。
今まで気がつかなかったのですが、指摘されて初めてなるほどと思ってしまいました。
確かに「コミュニケーション・ツール」になった、というのは一般的な見方です。しかし、「コミュニケーション・ツール」になったから売上に結びついたのかと言われると、「コミュニケーション・ツール」は他にもあるんじゃないのかと思ってしまいます。
わざわざゲームを買わなくてもコミュニケーションをしようと思えば出来そうです。只きっかけになったことは確かでしょう。
しかし、顧客は「コミュニケーション・ツール」を買ったのでしょうか。それは違うと思います。
あくまでもゲームを買ったのだと思います。そのゲーム機がたまたま「罪悪感」や「嫌悪感」を持つことがない物だったということだったと思います。
おそらく、このような深読みを任天堂の上層部がしているとは思いません。天才マーケターにしか出来ない深読みだと思います。
私も良くCDやDVDを買いますが、自分だけのために買うのは何となく罪悪感があります。しかし、DVDを買うとき「子供のために買うんだ」と思うと、例えそれが本当でないとしても、心理的には一種のエクスキューズとして、購入するに際して「罪悪感」が薄まることは確かです。
それにしても、あまりにも深すぎて、唖然としてしまいます。さすがにジェイ・アブラハムです。
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Last updated
2007年12月06日 23時30分27秒
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