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bunakishike

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2008年03月28日
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 今日、大阪地裁で、大江健三郎の裁判の判決が出ました。結果は却下という厳しいものでした。

 昼にこのニュースを食事をしながら聞いていたのですが、こみ上げる怒りを抑えることが出来ませんでした。
 
  深見敏正裁判長は「書籍に記載された内容の自決命令を発したことをただちに真実とは断定できない」としながらも、「家永三郎及び被告大江の取材状況等を踏まえると、原告梅沢及び赤松大尉が本件各書籍記載の内容の自決命令を発したことを直ちに真実であると断定できないとしても、その事実については合理的資料若しくは根拠があると評価できる。」と認定。名誉棄損の成立も認めず、原告側の請求をすべて棄却した。」そうです。
 
  この文章は全く訳が分からない悪文です。「直ちに真実であると断定できないが、合理的資料や根拠がある」といっていますが、「合理的理由があるのなら、何故断定できないのか」という突っ込みを入れたくなります。
  
   また、「軍が駐留していたのだから、軍が関与したのは当然だ。」、「戦時下の住民の動きに重点を置いた戦記として資料的価値を持つ『鉄の暴風』などは援護法適用以前から存在していた」として、自決を命じた事実はがあったことが、証明されるだけの理由があった」と述べています。非常に乱暴な論理だと思います。

 ASAHI.COMの報道によると、大江は「軍と国の教育を背景に軍の強制があり、悲劇が引き起こされたと考えている。私の書物が主張していることをよく読み取ってもらえた」とありました。
 
 このASAHI.CONの記事のタイトルが奮っています。
 
 なんと「軍関与を司法明言 元隊長、悔しい表情 沖縄ノート判決」いかにもざまあみろという表現だと思います。会社が人格を持っているとしたら、何と性格の悪い人間だと思ってしまいます。
 
 大江は「今回の判決で軍の関与は非常に強いものだったことが明らかになった。教科書に『関与』という言葉しかなくても、教師はその背後にある恐ろしい意味を子どもたちに教えることができる」という暴言を吐いています。
 
 これは、「教師が事実に関して自分が想像できることを教えても良い」と言っていることと同義です。非常に危険な思想です。
 
 こうしてみると、裁判所はこのような第2次世界大戦に関する裁判では、腰が退けているのが明らかです。一昨年の100人切り最高裁での訴えの却下も根は同じです。
 
 明らかに事実に反する事が証拠として出ているにもかかわらず、事実を客観的に判定することもなく情緒的な判決を下す、そのいい加減さに憤りを感じるわけです。
 
 大江は取材は全くしていないし、参考とした「鉄の暴風雨」の記述は誤りであることは通説となっています。
 
 判決理由で「体験者の多くが日本兵から自決用に手榴弾(しゅりゅうだん)を渡されたと証言している」ということを述べていますが、裁判所は実際そのような調査を行ったのでしょうか。
 
 また、大江が取材したとは初めて知りました。それはどこからの情報でしょうか。

 こうしてみると、被告側の提出した資料は例え資料の価値がなくても、積極的に取り上げているにもかかわらず、原告側の資料や証言については全く耳を貸していないことが明かです。これを片手落ちと言わすして何というのでしょうか。裁判官の本分を忘れているとしか思えません。
 
 こうしてみると、裁判官の質の低下は目に余ります。文書の読解力がない。自ら状況を調査する気がない。論理的な判断が出来ない、政治や社会に影響される、自分の思い入れ優先する。裁判官にあるまじき姿です。





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Last updated  2008年03月28日 23時04分34秒
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