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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2008年04月17日
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 またまた中国ネタで申しわけありませんが、今度は食品添加物のお話です。「WILL」5月号に食品ジャーナリストの西法太郎氏が中国産食品添加物について寄稿しています。

 餃子事件を起こした天洋食品では従業員がどんどん辞めさせられています。幹部も退職や離職するなど、事件関係者は離散し始めています。中国政府の見解は、「中国国内で毒が混入した可能性は極めて薄い」というものなのに、何故このようなことが起こるのかと西法氏は疑問を呈しています。

■問題の多い食品添加物
 
 筆者が不安に思っているのは、広範な加工食品に使われ、「たんぱく加水分解物」、「アミノ酸等」と表示されている添加物です。これらは、「うま味」の素で、前者は食品素材と類別されているが、実質的には添加物です。
 
■危ない加水分解物
 
 たんぱく加水分解物は大豆の油を絞ったあとのカスや小麦粉からでんぷんを取ったあとのグルテンです。
  
 製造方法は以下の二つがあります。
  
 1.酵素で高分子のたんぱく質の鎖を分解して、低分子のアミノ酸にする方法
 2.塩酸で分解する方法
  
 よく使われているのは、時間とコストがかからない2の方法です。脱脂された大豆カスを塩酸と熱で加水分解し、アルカリで中和して、アミノ酸を製造します。
  
 塩酸もアルカリ液も加工助剤とみなされるので、表示義務はありません。
  
 この塩酸を使う方法が安全かというと安全ではありません。塩酸を使う過程で、クロロプロパノールという「有機塩素化合物」が精製されます。
  
 これは発ガン性が疑われている有機化学物質で、大手ユーザーは厳しい含有基準を設けています。
  
■仰天 タンパク加水分解物の原料
 
 主要原料は「ニワトリの毛」です。ニワトリの毛は安く集めることが出来ます。また、リジンという必須アミノ酸を回収したあとの単アミノ酸には結構うま味があります。
  
■中国名物「髪の毛醤油」
 
 昔日本でも生産されていた髪の毛醤油。中国では今も作られています。製法は「たんぱく加水分解物」と同じで、酸と熱で分解し、アルカリで中和します。これを本物の醤油と混ぜてコストを下げています。
  
 ところが、髪は重金属が蓄積されていますし、染め粉には有害な色素が含まれています。それを濃縮するのですから、その危険性はとんでもなく高く、イギリスの標準局で出された基準をオーバーした発ガン物質を含んでいます。
  
 醤油の中で3-MCPD(塩化化合物クロロパノール)が検出されたのは、中国、香港、台湾からの輸入品だったのです。
 
■不備のあるJAS法

 「作り方を知ればとてもじゃないが口に出来ない」を地でいくような身の毛のよだつ話です。そして、人間の欲望の際限のなさにも驚きます。
 
 加工食品では生産・品質の表示義務がありません。それが隠れ蓑になって、このような状態になってしまったのです。
 
 その他ふりかけ、カップ麺、カップスープ、即席みそ汁等も危ないことになります。別の雑誌には、幼児用のレトルト食品の危険性が指摘されていましたし。
 
 この記事を読むと、昔の水俣病などの報道を思い出してしまいました。今回は原因がはっきりしているのですから、自ずと防衛策は決まってくると思います。
 
 それは、加工食品は使わないで、材料から料理を作るという食事の基本に戻ることであると思います。特に幼児の食事には注意を払う必要があります。外食も危ないです。
 
 勿論JAS法を改正して、表示義務を課す事も重要です。しかし、JASを改正するという話はとんと聞きません。
 
 また、一時餃子を自作することが流行りましたが、もう下火になったようです。さすが日本人と思いますが、本当にこんな事でよいのでしょうか。





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Last updated  2008年04月17日 23時16分41秒
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