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bunakishike
折に触れて聞いた音楽の感想をだらだらと書いています。
音源は主に海外サイトからダウンロードしたハイレゾで、その他観たコンサートや映画などの感想を綴っています。
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このところ、世の中の不景気のために、首切りをされた派遣労働者の扱いに対する大企業のふるまいに非難が上がっています。
いろいろな意見が出ていますが、どちらかというと、派遣労働者に同情的な意見が多いようです。
そのなかで、ライブ・レボリューションの増永社長の意見が異彩を放っています。 |
要するに、雇用者側は会社の社会的使命(安定的な雇用を確保する)を忘れ、雇用される側も「自助努力」が足りないという指摘です。
最近、雇用側の(違法ではないが)人をもののように扱う態度に非難の声が上がっています。
欧米は仕事があるのに人が不足している時に、募集します。
だから、レイオフされても、比較的冷静です。
ところが、日本の場合には、社員を育てて能力を引き出すという経営のため、アメリカのように簡単にクビ首を切ると、いろいろ文句が出てきます。
日本型経営には、首切りはなじまないということだろうと思います。
増永社長主張ののユニークなところは、雇用される側に対し、「デモをする暇があったら職を探せ」、「職は必ずある」「スキルがなかったら身につけろ」と手厳しいです。
増永社長のこの意見はS.スマイルズ『自助論』によるところが大きいそうです。
増永社長は2007年の金融商品取引法・貸金業法・建築基準法の改正による関し不況で官製不況で大きな不利益をこうむった経験があります。
当時、多くの企業がつぶれたそうです。
その時の経験からえた教訓は「私はこの国で会社を経営しているのだから、この国の法律やルールに従うのが義務である」だったのでした。
結局、社会の変化に不満を言うよりは自らをその変化にあわせることが大事なことに気づいたということです。
自助論の翻訳者の竹内均氏の訳者解説で述べている言葉が身にしみます。
(以下増永社長の要約)
スマイルズが『自助論』を書いた頃のイギリスは、世界最強の国であった。
「ユニオン・ジャックのひるがえるところに太陽が没することはない」といわれたほどである。
このような最盛期のイギリスを支えたのは、自助の心をもったイギリス国民であった。
これを裏返しにしていえば、その頃に比べて現在のイギリスの勢いがやや衰えているのは、自助の心をもったイギリス人の数が少なくなったからである。
いわゆる成熟病がイギリスに災いしたのである。
現在の日本は、日本や世界の歴史にもなかったような自由と繁栄を楽しんでいる。
それが続くことを願っている。
それには成熟病を防止すればよく、この本を読むのがよい。
この本が青年からやや年をとった人たちにも読まれることを願う。
自己実現をするのに遅すぎるということはない。
スマイルズの頃に比べて現在のイギリスの勢いがやや衰えたのは、イギリスの政治家たちが自助の心のない人を助けたからではないかとさえ、私は考える。
(引用終わり)
最後に増永社長は、企業についてこう語っています。
「大きいもの、強いもの、そして、速(早)いものが生き残るのではない。変化に適応できるものだけが残る」
そして、「変化しないことが最大のリスク」だと喝破しています。
実に含蓄のある言葉だと思いますが、世の中の企業の社長さんたちの中でこのことに気づいている方はどれくらいいるんでしょうね。。。。 |
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Last updated
2009年01月14日 22時45分56秒
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