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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2012年03月16日
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カテゴリ:クラシック音楽




 いつも使っているPresto Classicalで今月いっぱい開催されている半額セールから数枚購入しました。
 
その中の1枚がこれです。

アイム指揮のル・コンセール・ダストレイとにデセイ他の豪華歌手陣たちで収録されました

この作品はヘンデルがイタリア滞在中に作られた作品です。

当時のローマではインノケンティウス11世の発布したオペラ禁止例のため劇場でオペラ上演はできませんでした。

そのため、舞台演技を控えて題材を宗教的な内容にしただけで形式的にはオペラと大差ない作品を、豪華な歌手たちをそろえ頻繁に上演していました。

この作品もそのような作品の一つです。

初めて聞いた曲ですが、とても清々しくヘンデルの力強さが感じられました。

速いテンポの曲の生き生きとした表情がスピードにのって繰り広げられ、とても快適です。

また、ヘンデルのメロディー・メーカーとしての才能のほとばしりも強く印象付けらたナンバーもいくつかありました。

とにかく、スカが一つもなく、作品のできとしてはかなりの水準に達していると思います。

これがヘンデル20歳代のの作品とは到底思われない水準の高さです。

これが送料を含まないで900円(当時、3/17現在935円)なんて激安のもいいところです。

その中でも印象的なナンバーがいくつかありました。

最初に気に入ったのはパーヴォル・ブレスリク(時)が歌うアリア「Urne voi,che rachiudete Tempo」。

心を揺さぶる感動的な旋律ですっかりまいってしまいました。

劇的な歌唱も曲にふさわしく、完璧です。

弦だけのシンプルなバック、そして心に染み入るソロ・ヴァイオリン、なんともしびれる展開です。

しかし、現代でも通じるような旋律が300年以上前に作られているとは驚きました。

結局、昔も今も人間の本質は変わっていないことの証だと思います。

次に気に入ったのが、快楽を歌うアン・ハレンベルグの歌。

デセイの輝かしさに隠れがちですが、味わいのある歌声は悪くないです。

どこかで聴いたことのあるアリアだと思ったら、「リナルド」第2幕の有名なアリア私を泣かせてください (Lascia ch'io pianga )が聞こえて来るではないですか。

実は快楽の歌う「Lascina la spina」が原曲だそうです。

アン・ハレンベルグの歌もケレンがなく曲の美しさに浸ることができます。

不満は、最後がちっとも終わりらしい盛り上がりがないことですが、それは些細なことです。

デセイはもちろん素晴らしく、華麗な技巧も披露して文句なしです。

ただ、個性が強すぎて、役を感じるより、デセイを感じてしまうと思うのは欲張りな望みでしょうか。


こちら
にこの曲の詳しい解説が載っていて、とても参考になります。

妥当なテンポ、生き生きとした表情、アイムの指揮は素晴らしいです。

しかし、最近ハマっているとはいえ、バロックがこんなにいい音楽だなんて全く知りませんでした。

食わず嫌いはよくないですね。。。


Handel: Il Trionfo del Tempo e del Disinganno, HWV46a(Virgine Classical 0946 3 63428 2 5)

Natalie Dessay (Bellezza)
Ann Hallenberg (Piacere)
Sonia Prina (Disinganno)
Pavol Breslik (Tempo)

Le Concert d’Astr?e, Emmanuelle Ha?m
 
Recorded 9-14 March,2004 and 12-19 January 2006


 







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Last updated  2012年03月17日 05時43分55秒
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