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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2012年11月25日
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カテゴリ:映画



d042346c.jpg 原題は「Trouble with The Curve」。

なかなかしゃれた題名ですが、それは映画を見ているとわかる仕掛けになっています。

この原題がどうして邦題になると全く違う題名になってしまうのか。

時として原題よりも優れた邦題になることもありますが、それは稀です。

今回は題名としては正攻法ですが、原題のしゃれっ気はありません。

 俳優は引退したはずのクリント・イーストウッド主演の映画。
 
監督のロバート・ロレンツは長くクリントのもとで製作を担当していて、クリントの生涯ただ一人の弟子と認められています。

その縁と脚本が気に入ったクリントが出演を快諾したということです。

話は、引退まじかのメジャー・リーグの老スカウトマン、ガス・ロベルとその娘ミッキーの物語。

マネー・ボールで脚光を浴びた野球のスカウトが題材ですが、それほど詳しくスカウトマンの生活が描かれているわけではありません。

この映画で言いたかったことは、人生には絶対に譲ることのできないことがある、というようなことだと思いました。

ガス・ロベルは契約があと3か月という立場で、今度のドラフトを最後の仕事にしようと、ずっと目を付けてきた高校生スラッガーのボー・ジェントリー(ジョー・マッシンギル)を見極めようと彼の試合に通い詰める。

ところが目がかすんでよく見えない。

親友の医者に見てもらったところ、緑内障の疑いがあり、専門医に診てもらうように言う。

ガスはそれを拒否する。

同僚のスカウトマンである親友のピート・クライン(ジョン・グッドマン)に話が行き、ピートは離れて暮らしている一人娘のミッキー(エイミー・アダムス)に連絡を取る。

ミッキーは父親が試合を見に行っているノース・キャロライナの球場に出向くが、相手にされない。

ミッキーは親友からの再三の依頼で、再び父のもとを訪れるが、説得することができない。

彼女も、弁護士事務所の共同経営者になれるかどうかを判断される大事な案件を控えていて、いつ戻るのかと再三弁護士事務所から電話が来るが。。。

■素晴らしい演技

 クリント・イーストウッドの引退前の最後の作品は2008年の『グラン・トリノ』でしたが、外見はその時とさほど変わらない印象を受けました。

いつものぶっきらぼうな演技が、なつかしく感じられました

娘と野球をする場面が出ますが、老人特有のよれよれした感じではなく、しっかりしたものです。

娘役のエイミー・アダムズ、最初足が太いのが気になりましたが、次第に彼女の演技に惹きこまれてしまいました。

彼女は、父親の娘に対する仕打ちに近い処遇に対して、自分に非があり、頑張って父親に認めてもらおうとした悲しい過去があります。

終わり近くになって、父親がなぜそんなことをしたのか理由を伝えますが、彼女への深い愛情が感じられるいいシーンです。

また、ガスがスカウトしたピッチャーで、肩を壊してしまいレッドソックスのスカウトをしているジョニー役はジャスティン・ティンバーレイク。

スリムな体型と真摯な演技が物語にふくらみを持たせていたと思います。

どこかで見たことがあると思ったら、「TIME」の主役でした。

もともと俳優の名前はほとんど覚えられないし、それほど前でもないのに見た映画に出演していることも忘れてしまっているとはなんとも情けないことです。

最近人の名前を思い出せないことが時々あり、脳の老化がじわじわと進行しているようで、問題です。。。

■味のある脚本

 ミッキーとジョニーの野球に関する知識あてごっこみたいなシーンが何回か出てきます。
 
いつのどの試合でホームランが何本でたかなど、相当のお宅でないとわからないようなことをクイズにしています。

おそらく、アメリカでは、こういうことがマニアの間では常識なんでしょうね。

日本でも野球に関する知識あてクイズなんてしている人がいるんでしょうか。

いかにもアメリカっぽい話だと思います。

ドラフトでは、データー重視のスカウトとコンピューターも使えず、新聞からデータを集める、という古いやり方しかできないガスは、ちょっと批判的な描かれ方をしています。

しかし最後はデータだけでは分からない、実物を見たスカウトの経験と目と音!が物を言うという結びになっています。

■最後がなかなか感動的

 球団がガスの話を聴かないで、有望なルーキー、を入団させます。
 
失意のミッキーがモーテルを引き払おうとした時にふと見たキャッチボール。

そこから夢のような話が起きます。

そして、ミッキーは何が大切なのかを知るのです。

何とも感動的なエンディングで、涙が出てきました。

 映画は長年クリントと一緒に映画を作ってきた監督だけに、クリントと同じただ住まいが感じられます。
 
さすがに音楽はクリントではないので、そこが少し違うかもしれません。

「You are My Sun Shine」が主題曲のような扱いになっています。

ガスの亡くなった妻がよく歌っていたということになっていて、何度かあらわれてきます。

エンドロールではゴスペル風に歌われていて、なかなか味がありました。

公式サイト



 











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Last updated  2012年11月25日 16時01分58秒
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