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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2016年09月14日
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カテゴリ:ジャズ



いわてJAZZの2日目も1Ⅰ日目と同じ構成で、オープニングはオープニング:いわてジャズ・スペシャル・バンドの登場。
やはり1日目とはメンバーが多少変わっているようだった。
2日目は曲もすべて入れ替えての演奏。
1日目よりもいい演奏だった。
続いては寺井尚子のグループ。
寺井尚子は以前も出演したことがあり、おなじみ。
今回は新作を中心に、北島の新作もあり、充実した演奏だった。
目についたのは、パーカッションの松岡"Matzz"高廣のプレイ。
引き出しが多く、観ているだけでも楽しい。
平成生まれのドラマー荒山諒もよかっ
たが、最初の「クロードのタンゴ」では少しうるさかった。
ベースの金子健のアルコ・ソロは音程がよく、筆者が聞いてきた中でも1,2位を争う出来だった。
「チェロキー」はイントロと、エンディングがブラウン・ローチの演奏を踏襲していて笑ってしまった。
ピアニストの北島直樹の2曲のオリジナルはどちらもリリカルな曲でとてもよかった。
よく言うとパーカッシブで、悪く言うとよく分からない北島のソロも相変わらずだった。
ピアソラの「ブエノスアイレスの冬」は雪も溶けそうな大変熱のこもった演奏だった。
因みにサンパウロでは雪はほとんど降らないそうで、2007年に降った時はなんと89年ぶりだったとか。。。
今回のグループはメンバーが強力で、筆者が何回か聴いた中では最もいい演奏だったように思う。
続いては、パブロ・シーグレルのグループ。
バンドネオン、ギター。ベース、ピアノという編成で、個人的にはヴァイオリンがほしいと思って聴いていたが後半寺井が登場してびっくりした。
プログラムはシーグレルのオリジナルが多かったが、静かな曲ばかりで、タンゴのイメージとは少し違うような気がした。
ヴァイオリンがないせいか、ギターやバンドネオンの特殊技法?での効果音が面白かった。
また、タンゴ・アンサンブルと称しているくらいなので、アンサンブルが高度だ。
タンゴというと騒々しいというイメージだが、このグループは静けさがかなり支配的で、バンドの名前からも室内楽を志向しているように感じられた。
寺井が登場してからは、ピアソラの3曲とオリジナルが演奏された。
本職のタンゴのヴァイオリンとは微妙に違っていたが、寺井の饒舌なヴァイオリンはピアソラの熱い音楽にはまって素晴らしかった。
最後は渡辺貞夫とケニー・バロンとの共演。
密かに心配していたのだが、渡辺貞夫が元気な姿を見せてくれてほっとした。
ただ、最初は弱弱しい感じで、姿勢も悪かったのだが、演奏が進むにつれてしゃんとしていったのはさすがと思った。
プログラムはオリジナルとスタンダードの構成。
渡辺貞夫の演奏は、音が小さいし、力強さもなく、痛々しいように感じられた。
その割には「バード・オブ・パラダイス」「アイム・オールド・ファッションド」などのバリバリのバップチューンを演奏するなど意欲は衰えていないように思えるが、聴き手はどう思ったのだろうか。
ケニー・バロンはかなり控えめで、ちょっと引っ込み過ぎのような感じがした。
ドラムスのジョナサン・ブレークはこの日も好調。
北川潔のベースの味のあるソロを演奏していた。
アンコールとして「花は咲く」がアドリブなしでワンコーラス演奏された。
ところで、プログラムに5月に「ライブ・イン・根室1977」がリリースされたということが書かれてあり、速攻で入手。
グレイト・ジャズ・トリオとのレコーディングの翌年の公演で、当時の充実ぶりが窺えた。
年を取ってもあまり変わらないミュージシャンがいる一方で、衰えが目立つミュージシャンもいる。
渡辺貞夫の場合、近年の衰えが気になっていたが、実際に目にすると予想以上の衰えぶりだった。
体調が思わしくなかったこともあるだろうし、年も年なので、あまり目にしたくない光景だった。
今回はカルテットで、吹く時間が長いこともあり、彼にとってはなかなか厳しい環境だったと思う。
やはり年齢が80を過ぎると体力的にも気力の面でもだいぶ大変になるような気がする。


いわてJAZZ2016 ACT2


オープニング:いわてジャズ・スペシャル・バンド
1.寺井尚子クインテット
2.パブロ・シーグレル ジャズ・タンゴ・アンサンブル
3.渡辺貞夫 meets ケニー・バロン・トリオ



2016年9月10日岩手県民会館3階左2列1番で鑑賞









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Last updated  2016年09月14日 21時35分24秒
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