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カテゴリ:映画
山崎貴脚本・VFX・監督による怪獣映画で、ゴジラ生誕70周年記念作品だそうだ。 タイトルの「マイナスワン」とは敗戦でゼロの状態になった日本が、さらにゴジラによって「負(マイナス)」の状況に追い込まれる、という意味があるそうだ。(wiki) コロナ禍以降、最近は映画をまったく見なくなってしまった。 すっかり出不精になってしまったというのもあるし、何よりも情報を一切収集していないため、自然と映画館から遠ざかってしまっているという感じだ。 作家百田尚樹氏のyoutubeを見ていて知った映画で、話題になっているので観てみることにした。 公開からわずか8日で観客動員100万人&興行収入が16億円を突破したそうで、前作の「シン・ゴジラ」(2016)を超えるとまで言われているほどです。」 昼の3時からの公開で、同時に複数のスクリーンでの上映ながら、少なく見積もっても20人くらいは入っていた筈。 物語は終戦直前から始まり、戦後の焼け跡にゴジラが出現するというもの。 戦争の悲惨さと、焼け跡のシーン、その後のゴジラとの闘いを見ていると、これは怪獣映画ではなく戦争映画だと感じてしまった。 VFXは町の焼け跡ももちろんのこと、戦闘シーンも、かなりリアルで満足した。 映画の中で、自衛隊ではなく一般の市民がゴジラと対峙することで、物語に深みが加わり、観客の感情移入も一層強まったと感じた。 ただ、戦闘シーンのクライマックスが安っぽく感じられ、突如としてアニメのような雰囲気に変わったのが残念だった。 結末は、うるうるしてしまった。 最後の最後にどんでん返しがあり、これがなかなか感動的で、山崎監督の思惑にすっかりやられてしまった。 エンディングでは伊福部昭のお馴染みのテーマが流れて締めくくられた。 伊福部の音楽を聴くと、あたかも初期の埃っぽいゴジラ映画が一気に蘇るような気がする。 まさに音楽の力は絶大だ。 キャストでは主役の敷島浩一役の神木隆之介は渾身の演技、戦争のどさくさで偶然同居することになったヒロイン大石典子役の浜辺美波も好演だった。 機雷除去用の特設掃海艇「新生丸」のやくざな艇長役の佐々木龍之介も持ち味が発揮されていた。 「新生丸」の乗組員でゴジラ退治の発案者野田健治役の吉岡秀隆はまさにはまり役。 敷島の隣人、太田澄子役で出演していたのが、安藤サクラだと気づいたのは映画がだいぶ進行してから。 現在、朝ドラの『まんぷく』(2018)がBSで再放送されているので、役が違うとはいえ、印象がだいぶ違って分からなかった。 彼女は強烈な個性の持ち主でありながら、この映画では脇役として素晴らしい演技を見せていた。 ゴジラ映画はアメリカでも制作されているが、どろどろとした情熱的な要素は日本映画ならではと感じる。 ゴジラのテーマは優れたコンテンツであり、ストーリーがいくらでも考えられるため、今後も何作も制作されるだろう。 久しぶりに映画を観たが、やっぱり映画はいい。 公式サイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年12月09日 23時10分06秒
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