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カテゴリ:クラシック音楽
出典:ルツェルン新聞 この前百田尚樹氏のyoutubeのサムネを観たらピアニストのマウリツィオ・ポリーニ氏(1942–2024)が亡くなられたことが書いてあった。 少し見てから、Xを覗くと凄い量の投稿がアップされている。 今更ながら20世紀後半を代表する偉大なピアニストであったことを実感する。 最近は体調を崩すことが多く、最後の演奏会は昨年10月にチューリッヒで行われた演奏会あったらしい。 書き込みによると、譜めくりの人と舞台上で口論し、演奏もボロボロだったらしい。 筆者も何回か氏の最近の演奏が不調であることについて書いたことがあるが、体調が悪かったことも原因の一つだったのかもしれない。 年のせいにしていたが、体調が悪かったら仕方がないと思う。 悪く書いたことに対し、お詫びをしなければならない。 こちらの記事によると2022年の夏のザルツブルクからキャンセルが続き、チューリッヒでのリサイタルが回復してから初のリサイタルだったらしい。 それがこんなことになって、何ともお気の毒だ。 多分、演奏が不出来だったことと、体調が思わしくないことが重なったための出来事だったのかもしれない。 ルツェルン新聞 月刊音楽祭関連記事に彼の生い立ちから業績までがまとまって書かれていて参考になる。 筆者も例にもれず昔から彼の演奏に親しんでいたものだ。 もっぱら独奏のアルバムを聞くことが多かった。 残念ながら生を観ることはなかった。 協奏曲はアバドと共演したいくつかを除き聞いたことがない。 よく聴いたのは、ご多分に漏れずショパンの「練習曲集」、シューマンの「交響的練習曲」、シェーンベルクの「ピアノ曲集」など。 バルトークの協奏曲もよく聴いたものだ。 彼の演奏は、それまでの概念を超えるような革新的な演奏が多かったと思う。 個人的にはシェーンベルクのピアノ曲に開眼?したのはポリーニの演奏のおかげだ。 それまでもグールドの演奏などがあったが、数がもともと少なく、難解な演奏が多かったのが馴染めなかった理由だろう。 ポリーニの音楽は明快な表現で、難解さが薄れ、理解しやすいものになっていた。 残念なのは晩年の衰え。 あれほど完璧な音楽を演奏していた方だからこそ、無念だっただろう。 これで同年代の大物はアルゲリッチ(1941-)くらいしかいなくなってしまった。 せめて彼女には長生きして演奏を聴かせてもらいたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年03月26日 13時59分27秒
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