テーマ:給食の思い出(284)
カテゴリ:料理・食べ物
今日は、北九州市八幡西区の岩崎保育園(新川知明園長)と
同市の担当職員や管理栄養士のバトルをお送りします。 これまで保健所連盟の*統一献立でやってきた岩崎保育園。 新川園長(以下園長):子どものために独自の和食献立で食品添加物を減らしたい。 担当職員(以下職員):子どものためには様々な食べ物を提供するべき。 >「子どものため」という思いは同じだが、主張は平行線をたどる。 職員:法律的な問題ではなく気持ちの問題。保育所連盟と統一献立を 築いてきたという思いがある。 園長:市が「気持ちの問題」と言うほど統一献立が大切なのか。子どもの健康の 方が先ではないか? >全国的に和食献立の幼稚園、保育園、学校が増えつつあり、 >「アレルギーの子も(みんなと同じものが)食べられる」 >「アトピー性皮膚炎が治った」と成果も上がっているという。 園長:主食は米飯で、おかずは旬の野菜や納豆、海藻、小魚など。 原則的にみそ汁を添え、牛乳は外す。 職員:和食に偏った献立ではパンや牛乳が体に悪いという誤った考えを 園児や保護者に植え付けかねない。幼い頃は様々な食事に接するのが 良い。バラエティーに富む統一献立がベスト。 >複数の管理栄養士にも聞いてみた。 管理栄養士Aさん:醤油やみりんにも食品添加物は入っている。和食なら良い、 という考えには根拠がない。 管理栄養士Bさん:和食は概して薄味で子どもに人気がない。体に良くても 食べてくれなければ意味がない。 さて、北九州市の統一献立はどんなものか?以下に例を挙げますね? >月 ご飯、牛乳、カレー汁、キャベツの酢の物 >火 パン、牛乳、サバ缶のミンチボール、トマト、チンゲンサイのスープ >水 ご飯、牛乳、マーボー豆腐、ごまあえ >木 パン、牛乳、五色サラダ、卵スープ >金 ご飯、牛乳、鶏肉の照り煮、ボイルキャベツ、みそ汁 >土 パン、牛乳、汁ビーフン、バナナ [脚注] *統一献立 栄養価、バランスなどの水準維持や各保育所の負担軽減などを目的に、 北九州市保育所連盟が1970年に導入。市内の認可保育所158カ所の すべてで利用している。市が案を作り、連盟が検討して決める。 年3回、4ヶ月分をまとめて作り、各保育所は献立通りに調理する。 園長:和食にすれば小麦や肉、マヨネーズなどに含まれる残留農薬、油脂、 食品添加物を口にする頻度が減り、アトピーやアレルギーを 防ぐことができる。 実は新川園長自身が食品添加物が原因とされる難病をわずらっているという。 園長:(子供たちを)同じ目に遭わせたくない。 という思いが強い、ということだそうですよ? 『子供を救う給食革命』 [出典]読売新聞「ルポタージュ」 http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/rupo/0606/ru_606_060615.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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