テーマ:憎きアトピー(233)
カテゴリ:花粉症・アレルギー
読売新聞12月16日の「医療ルネサンス」からです。
アトピー性皮膚炎(3)薬への誤解 医療側にも 北海道釧路市に住む主婦(42)の長男(12)は、1歳のころアトピー性皮膚炎を発症。ステロイド(副腎皮質ホルモン)の塗り薬を使い、症状は落ち着いていた。ところが、4歳の時に「ステロイドを使うと一生やめられなくなる」との知人の言葉にショックを受け、母親は「脱ステロイド療法」にのめり込んでいった。 あれ? 15日までの横浜市の女性の5歳の女児の例はおしまいでした。 途中経過で終えてしまっていいのだろうか? しかし追跡調査は数ヶ月から何年か、かかるだろうから無理だろうけどね? 16日の新聞記事の続きを読んでみましょう。 脱ステロイドをうたった皮膚科では、違う塗り薬や漢方の飲み薬を出された。保湿剤も「症状を悪化させる」と、使わないよう指導された。長男の肌は乾燥し、肘や膝の関節がひび割れて体を動かすたびに痛みを訴えた。かゆみで夜も眠れず、布団のシーツは全身をかきむしった血で染まった。 脱ステロイドはダメだ、ということが言いたいようですね。 「精神状態を安定させる」と、お香や体のつぼを刺激する金属製のローラーの購入を勧められ、1日に何度も試したが症状は変わらず、3か月でやめた。アトピーの原因除去をうたう別の病院では、粉薬と茶のセット2か月分約5万円を2年間支払い続けた。 原因除去もダメ。 しかもなにやらいろんなものを買わされるらしい。 主婦は2007年、札幌市内で行われていたシンポジウムに出席していた国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)の医師に、すがるような思いで相談。長男は同センターに約1か月入院し、強めのステロイドの塗り薬を使って、症状はようやく治まった。今は中程度のステロイドを週2回塗っている。 同シンポにも参加していた東京都立小児総合医療センター(東京都府中市)アレルギー科医長の赤沢晃さんは、患者団体などの要望を受け、各地の講演や相談などに出向く。「地方では医療機関の選択の余地も限られている。適切な治療を知って受診する手助けをしたい」との思いからだ。 「ステロイドを使うと皮膚が黒くなると薬局で言われた」「地元で信頼できる病院はどこか」――。 2010年11月、釧路市で開かれたアレルギー患者の相談会でも、患者や保護者から悩みが相次いだ。 赤沢さんは「ステロイドの塗り薬で、皮膚の色素が抜けて一時的に白くなることはありますが、2~3年で元に戻ります」と説明。皮膚が黒くなるという不安についても、「アトピー性皮膚炎そのものの悪化によって皮膚に色素が沈着することはありますが、ステロイドの副作用ではありません」と話した。 患者側の悩みを聞くにつれ、医療側にも、ステロイドへの誤解が根強いことを痛感する。「適切な治療を患者と医師が一緒に考えていくことが必要」と話す。 (2010年12月16日 読売新聞) http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=34496 アトピーの健康合宿に学ぶ (本日3つ目の記事です。前のも読んでくださいね?) 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.17 23:45:30
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