海老名市の寺社旧蹟を巡る(その17): ViNAWALK~海老名中央公園~七重の塔~温故館
【海老名市歴史散歩】 目次この日は9月27日(月)、2回目の『海老名市の寺社旧蹟を巡る』に向かう。小田急線、相鉄線を利用して海老名駅に7時前に到着。海老名駅東口に出るが、工事中であった。相鉄線海老名駅(海老名市)の新駅舎について、2026年度に完成予定と。これに先立ち、小田急線・JR相模線への乗り換え時の迂回(うかい)路は、2022年12月に解消。北口の新改札は2022年度末に供用開始するようであった。ビナウォーク「ViNAWALK」案内図。 ビナウォーク「ViNAWALK」は、神奈川県海老名市に所在する小田急SCディベロップメント運営の複合商業施設。2002年(平成14年)4月19日に開業。施設名称「ビナウォーク」の「ビナ」 (ViNA) は自然礼賛を意味する"ViVA NATURE"の略語であり、ロゴマークの英字表記"Rambling Terrace"(ランブリングテラス)のRambling(ぶらぶら歩き)と組み合わせて「歩いて楽しめる界隈」を意図しているとのこと。また、「ランブリングテラス」は海老名駅と2番館以外の各店舗棟の2階部分を連絡する面積8,000m2の公開街路の名称でもある。単に駅と施設を連絡するだけではなく、海老名中央公園や施設外の市街地も繋ぐ回遊性の高い街路となっているのだ。ランブリングテラスのうち、5番館部分には単なる雨避けにとどまらず、開放的な感覚を生み出す目的で翼をモチーフとした大屋根が配されているのであった。正面に1番館「デイリーセレクトショップ/生鮮市場」、3番館「アミューズメント&ロードサイドレストラン」。3番館をズームして。1番館に向かって進む。1階は生鮮食品等を扱う店舗が5店舗出店している。2002年の開業以来「ビナウォーク生鮮市場」というフロア名称であったが、2012年10月23日に「ViNA ONE FoodS」としてリニューアル開業した。このほか2階にはドラッグストアなどが、3階にはCD販売店などが、4階には書店が出店していると。そして右に折れ3番館方面へ。駅舎方面を見る。そして左手下に「海老名中央公園」を見る。大きな石段を下り「海老名中央公園」へ。「海老名中央公園」を歩く。直径10mの屋外円形ステージ。長引くコロナ禍で人工の小川には水は無く。「ビナウォーク」のタイル壁の絵画。「かたらいの広場」にあった球形の「モニュメント」。作品名は?正面「いこいの広場」にある「七重の塔」が見えて来た。右手には5番館「ファッション&ライフスタイルショップ」が。生活雑貨・ファッション・レストランなどが出店。奈良時代の海老名にあった相模国分寺の七重の塔を1/3に縮小して再現したもの。これは高さ21.97mであるが当時の七重の塔は65mあったと伝えられていると。この後に、この相模国分寺跡の七重の塔の遺蹟に向かったのであった。平成4(1992)年に市制20周年を記念して観光の象徴として建てられた。1/3に縮小したもので、本物の規模の巨大さに驚いたのであった。「海老名市観光シンボルモニュメント七重の塔七重塔は、七四一(天平十三)年聖武天皇の「国分寺建立の勅」をうけて建立された相模国分寺の伽藍の一つです。国分寺の塔には、国家の平和を祈る金光明最勝王経が安置されていました。過去2回行なわれた発掘調査によると基壇(建物の基礎となる土壇)は、一辺の長さがニ〇・四m、高さは一・三mの規模で、残存する礎石から塔の初重の広さは一〇・ハm四方、塔の高さは六五mにも及ぶものであったと推定されています。また、基壇周辺で発掘された石や盛り土から、2回の修理もしくは建て替えが行われたことも分かりました。この塔は、故大岡實氏の復元図を基に実物大の約三分の一のスケールで建設したモニュメントであります。」「歴史のさんぽみち 周辺案内」。これからの散策予定を再確認したのであった。「十五周年記念 贈ヤマボウシ 国際ソロプチミスト海老名 一九九八年 二月」碑。国際ソロプチミスト(SOROPTIMIST INTERNATIONAL)は、4つの連盟(アメリカ連盟、ヨーロッパ連盟、グレートブリテン&アイルランド連盟、サウスウェストパシフィック連盟)で構成され、約121の国と地域に2,947のクラブ、71,199人の会員を有する、女性の世界的な奉仕団体。国際ソロプチミストは、国際親善と理解活動及び友情を通じて・女性の地位向上・高い倫理基準・万人の人権・平等、開発、平和を求めて努力することを目的としている と。「七重の塔」の周囲を廻りながら。反対方向から。「相輪(そうりん)」をズームで。双輪の構造は上から順に・宝珠:仏舎利(釈迦の骨)が納められる。・竜車:奈良時代から平安時代の高貴な者の乗り物・水煙:火炎の透し彫り。火は、木造の建築物が火災に繋がるため嫌われ、水煙と呼ばれる。 お釈迦様が火葬されたことをあらわす。・九輪(宝輪):五智如来と四菩薩を表す。9つの輪からなる・受花(請花):飾り台。蓮華の花。以下は写真に写っていないが・伏鉢(覆鉢):鉢を伏せた形をした盛り土形の墓、ストゥーパ形。お墓を表している。・露盤:伏鉢の土台。「海老名中央公園案内図」正面に見えたのが6番館「アミューズメント&ロードサイドレストラン」。2階には10スクリーン・2,278席を有するTOHOシネマズ、ゲームセンター、鉄道模型店などが出店するほか、1階にはラーメン店7店舗が集結する「ビナウォーク らーめん処」がある。鉄道模型店「ポポンデッタ with 小田急トレインギャラリー」は小田急電鉄の鉄道資料展示スペースを併設。「天平通り」を北に進みこの先「中央公園前」交差点を右折して「飛鳥通り」を東に進む。交差点の角にあった案内板。向かっている「国史跡相模国分寺跡」まで0.4kmとの表示が。「国分坂下北」交差点を渡り、細い道に入る。坂道を上って行った。前方に「郷土資料館「温故館」(旧村役場庁舎) 国指定 相模国分寺跡」案内板。更に坂道を上って行った。そして「相模国分寺跡」の西側の道に出て左折して北に向けて進む。右手に見えて来たのが「相模国分寺跡」。「相模国分寺跡」の前にあったのが「郷土資料館「温故館」(旧村役場庁舎)」。「市立郷土資料館 海老名市温故館」。「海老名市立郷土資料館 海老名市温故館(旧村役場庁舎)この建物は、大正7 (1918)年に海老名村役場庁舎として建築されたものを一部移築保存し、復元したものです。明治22 (1889)年の市制・町村制の施行により「海老名村議会」が発足し、国分に「海老名村役場」が設置されました。しかし、明治43 (1910)年の国分大火により建物が焼失、薬師堂(現・国分寺)の庫裏を仮庁舎としていましたが、大正5 (1916)年頃から新庁舎の建築が計画され、大正7年に竣工しました。木造2階建て桟瓦葺、外壁は、ドイツ下見張り(※注)で飾り柱を設け、南正面に切妻造りの玄関ポーチがありました。柱には特徴的な柱頭飾り、玄関ポーチにはバージボードと呼ばれる飾り破風、垂飾り、装飾的な方杖が取り付けられ全体として直線的で素朴な装飾の建物となっていました。この建築様式は、郡役所様式と呼ばれるもので明治から大正時代にかけて役所などによく用いられ、海老名村国分の大工・藤井熊太郎が棟梁とな。て建築されました。外観を洋風建築とする一方で、小屋組みや土台、軸組などは日本古来の建築を踏襲した和洋折衷の建物でした。※注 増築部分は、南京下見張りでした。移築後は全面ドイツ下見張りとなっています。●利用案内●開館時間 9 : O O~ 1 7 : 1 5 (人館は1 6 : 4 5まで)休館日 年末年始( 1 2月2 9日~1月3日) ※展示入替などで臨時休館することがあります。所在地 神奈川県海老名市国分南一丁目6番3 6号※入館される方は、次の事項を守ってください。(1)郷上資料館の資料及び施設等を損傷し、又は滅失しないこと(2)資料の模写、模造及び写真撮影を許可無く行わないこと(3)他人の迷惑となるような行為をしないこと(4)その他郷上資科館の職員の指示に反する行為をしないこと※次に該当する場合は、入館をお断りすることや退館していただくことがあります。(1)他人に危害又は迷惑を及ぼすおそれがあると認められる方(2)郷上資おト館の資料・並びに施設及び設備を損傷し、又は滅失するおそれがあると認められる方(3)その他管理上支障があると認められる方」玄関には「海老名市立郷土資料館 海老名市温故館」と。開館時間 9時から17時15分まで (当面の間、感染症予防対策実施のため最終入館は16時30分とします。郷土かるた「と」「土器・石器 瓦や板碑 温故館」。「史跡相模国分寺指定100周年記念展示100年かけて 相模国分寺の謎にいどむ」ポスター。」 ・・・もどる・・・ ・・・つづく・・・