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主演は小林旭。アキラはこの年、10本の映画に出ている。
1960年、1961年と続けて12本の映画に出た後。 「渡り鳥」はこの年の「渡り鳥北へ帰る」で終わり、相手役が笹森礼子になってきた時期。 この映画も、ヒロインは笹森礼子。 船乗りだったアキラが、ギターならぬトランペットの名手を演じる。 最初の方はいそがしく、神戸に上陸し、バンドを組んで大阪に行ったかと思うと、すぐに才能を見いだされ、上京。 大阪では、流しのトランペット吹きになるのだが、そんなのいたんだろうか。 ギターの弾き語りならまだしも、トランペットなんてすぐそばで吹かれちゃかえって迷惑。 すぐに、ちょっと売れるのだが、バンド名は「樂団マッハ」。「樂團」ではなく、「団」だけ略字。 1957年の「嵐を呼ぶ男」から5年経っているが、ジャズブームが続いていたらしく、ジャズバンド。 たしかに、トランペットを吹く場面ではジャズなのだが、当然のことながら歌も歌う。歌い出すとジャズはどこかへ行ってしまって、いつものアキラ節。 なにせ、挿入歌の一つは「追憶のブルース」。せいぜい「さすらい」をジャズらしいアレンジで歌うくらい。 あくまで強きの主人公は、独立して落ち込んだり、異国から日本人の母を探しに来た少年(山内賢)の面倒を見たり。 おお、まぶたの母を捜す少年歌手。豊川誕《じょう》のルーツはここにあったのか。 母を捜すという話が本当かどうか半信半疑ながら、それを利用して自分たちのバンドの名を売るのである。でもって、真実だと分かったら、少年にもほかのメンバーにも内密で、独力で探し出す。このあたりがハードボイルドなのだ。 最後はすべてめでたしめでたし。 勢いだけですべてを乗り越えてしまう映画なのであった。 脚本は、池田一朗と若尾徳平。 池田一朗はのちに隆敬一郎となってベストセラーを出す。 もう一人の若尾徳平のほうは、東宝で三船敏郎の「宮本武蔵」の脚本を書いていた人。 書く方の気分としては、時代劇も日活アクションも同じなのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.04 14:21:17
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