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テーマ:TVで観た映画(3799)
カテゴリ:その他の映画
なるほど、こりゃあ天才だ。 美空ひばりは1937年生まれなので、この映画が公開された年に十二歳のはずだが、役と同じ十歳ぐらいにしか見えない。 1949年の十二歳はこんなものだったのか。 体は子供なのだが、声はもう美空ひばり。 登場したときは、戦災孤児として日雇い労働者たちと生きている少女。 最初は男か女かもわからない。 焼け跡の風景などまさに本物の迫力で、戦争が終わってまだ間もない時期の日本の様子がうかがえる。 戦災孤児だけでなく、港の日雇い労働者たちも、住むところがなく、外で集団でごろ寝で暮らしているのだ。 話そのものは、偶然の出会いとすれ違いの積み重ねでリアリティはないのだが、そんなものはいらないのだ。 美空ひばりのオーラと、映像のリアリティが見るものを引きつける。 興味深いのは、ボロボロの服を着て体も汚れている人たちも、ほとんど帽子をかぶっていること。帽子がなくても鉢巻きぐらいはしている。 頭に何も載せていない状態ではいられなかったらしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.05 19:33:44
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