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テーマ:TVで観た映画(3805)
カテゴリ:その他の映画
冒頭の夢はなく、さくらからの手紙の朗読。
自殺を図った男(柄本旭)を慰めたことからすっかりなつかれてしまい、ウィーン旅行に連れて行かれてしまうという強引な展開なのだが、それを強引と感じさせないのが腕。 柄本明は、仕事のストレスから精神に異常を来しているという役柄で、おそらく、仕事が原因の心身症が注目されていた時期なのだろう。「松竹 男はつらいよ 寅次郎真実一路」でも似たような設定だったが、蒸発するのと自殺を企てるのとでは、重みが違う。柄本明の場合は、死んでいておかしくないのだ。 寅さんは、ウィーンで、たまたま見かけた美人ガイド(竹下景子)についていってしまって、淡路恵子とも出会う。 恋というわけではなく、むしろ、故郷から遠く離れて暮らす竹下景子を慰める人生の先輩という役回り。 ウィーンが舞台とあって建物や自然が次々に映し出されるが、結局どこへ行っても寅さんの世界なのだ。 現地人との会話は字幕付き。寅さんファンの高齢者は見にくかったのではないか。 どうせなら、ドイツ語のはずの会話も全部日本語にしてしまえば良かったのに。 実は恋人がいて、空港でのクライマックスということになるのだが、竹下景子が何度もキスをするのには驚いた。このシリーズでは珍しい。 さすがに、最後にヒロインが柴又に来ることはなかった。 竹下景子も悪くないが、凛としたたたずまいの淡路恵子がさすがだ。 渥美清は、体調が良かったのか、さほど疲れを見せていない。しかし、体にはかなり負担だったことだろう。 「ああ、あの頃はこうだった」と思ったのは、笹野高史がカラオケで歌っているところ。 歌詞が印刷された冊子を見ながら歌っている。 最初はこうだったのだ。カセットテープでね。それからレーザー・カラオケやビデオCDが出て、歌詞がテレビ画面に表示できるようになったのだ。 映画の本筋などよりも、一番気になったのが満男のこと。 そうか、浪人することになったのか。 やきもきする親をよそに、我が道を行こうとする息子。 浪人生を持つ親として、ひとごとではないのよ。 男はつらいよ 寅次郎心の旅路(1989) - goo 映画 ・男はつらいよ 寅次郎心の旅路(シリーズ第41作)@映画生活 楽天ブログランキング←クリックしてください 楽天会員以外の方のコメントは「輾転反側掲示板」へどうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.05 00:45:26
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