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テーマ:最近観た映画。(39005)
カテゴリ:洋画
「ハムナプトラ2」で悪玉だった「スコーピオン・キング」が善玉となって復活。いわゆるスピン・オフである。個人的には「スコーピオン・キング」がそんなに凄かったとは思えなかったのだが(CGばかりだったから当然だよね)……。 ちなみに、「ハムナプトラ」シリーズとは、ストーリー的には繋がりは全然ないので、その点は注意。「ハムナプトラ」を観ていなくても楽しめる、という利点はあるが。 「スコーピオン・キング」を演じるのは「ハムナプトラ2」と同じWWF(現在では別の名前になっているらしい)の人気プロレスラー「ザ・ロック」(なんちゅう名前だ)。 粗筋 マティウス(後のスコーピオン・キング)は、アッカド族の優秀な雇われ暗殺者(その割には隙だらけなのだが……)。世界征服を企むメムノンの暗殺を依頼され、メムノンの本拠地へ潜入する。しかし、依頼者側の裏切りにより、マティウスは捕まってしまう。 メムノンが無敵だったのは、有能な女性予言者がいるからだった。ただ、彼女はメムノンから逃れたかった。マティウスを逃すことで、自分も一緒に脱出した。 メムノンは、愛する予言者を取り返すべくマティウスを追う……。 感想 米国では興行収入一位を記録したほどの作品(どの興行収入一位かははっきりしない。いっぱいあるからね)だから、まるきりつまらない訳ではないが、「無難に! 無難に! 失敗したらザ・ロックの奴にぶちのめされる!」をかけ声に制作された感じ。予算がそれなりにかかっているように見えるが、冒険心に乏しく、 最後まで中途半端にしか盛り上がらない。 古代エジプト時代を舞台にしている割には、メムノンの顔立ちなどがどことなく近代的で、ちぐはぐ。劣性に立ったメムノンが機関銃でも持ち出して来るんじゃないか、とドキドキした。 主演のザ・ロックは、初の主役とあってか演技が非常に堅い。ヤラセが多いWWFプロレスの看板スターでも、映画上での演技力はまだまだか。本作品が制作されたのもザ・ロックの演技力より本人のプロレスラーとしての人気からだろう。 女性予言者を演じるケリー・ヒュー(X-MEN2にも出てたと思う)は素っ裸になったり(本当に素っ裸だったかは不明。しっかり隠されていた)、素っ裸に近い格好で日差しが照りつける下で歩き回ったりとかなり苦労したよう。日除けクリームをさぞかし多く使っただろう。 「グリーンマイル」や「アルマゲドン」に出演し、ザ・ロックの友人でもあるマイケル・クラーク・ダンカンも出演。勿論善玉。身長195センチ、体重百数十キロとでかい俳優だが、ザ・ロックもでかい為、図体のでかさがあまり目立たないのが残念。 本作品はハムナプトラ2のスピンオフだが、本作品ではハムナプトラ2のはの字も観られず、なぜここまで善玉のスコーピオン・キングがハムナプトラ2であんな悪玉になってしまうのか、よく分からない……。 本作品は通常料金ではなく、割引券を買って観に行くべき。可能なら(自分みたいに)無料で行くべきだろう。通常料金で観に行くしか方法がない、というなら観ない方が賢明。ビデオで観るべし。 戦闘シーンが多い為、本作品では人が数多く死んでいるが、残酷なシーンはなく、ハリウッドらしいこじつけたようなハッピーエンドもあり、胸くそ悪い作品でないのがなにより。肉体派が出演しているだけに、緊迫感はロード・オブ・ザ・リングを上回る。 とにかく期待せずに観に行くべき。 プロデューサーにプロレス団体のオーナーが名を連ねていたのはなぜか笑えた。 どこかの雑誌でショー・コスギがこの映画やザ・ロックのことを誉めていたが、エンドクレジットを見て彼が参加しているからだった、というのも分かった。 あと、作中の重大な編集ミスを一つ。一つのシーンでワイシャツを着た撮影スタッフの背中がばっちり映っていた(CGで対処できなかったのか?)。観に行った人は探してみよう。 関連商品: スコーピオン・キング ハムナプトラ2/黄金のピラミッド お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.15 21:14:50
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