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カテゴリ:小説/物語
頭の中で構築した論を実際に文章化していくと、手直しをしなければならない箇所も出てくる。
それがその部分だけで良いこともあるのだが、下手をすると文章全体を変えなければならない事態に陥ることもある。 そんなとき私の筆は止まってしまう。 今と違って当時はまだまだワープロが普及していなかった時代だ。 レポートは原稿用紙に手書きだった。 なので途中まで書いたレポートを最初から書き直すのは手間がかかり過ぎる。 それに最初からやり直すなんて、散々時間をかけて頭の中で組み立てた構成を自ら否定してしまうようで、なんだか変なプライドがそれを許さなかったりもした。 だから時間をかけてももがく! いわゆる『長考』に入るのだ。 しかしその『長考』からは、ほんの簡単なひらめきでとも簡単に脱出することもできる。 そのひらめきを生むものこそ「環境の変化」だった。 机から離れて少し運動をしたり、 全く関係のない本を読んだり、 ゲームをしてみたり、 食事をしたり、 プラモデルを作ってみたり、 風呂に入ってみたり、 と、自分に変化を与える。 すると「あっ!これか!?」という考えがふと浮かんで、その後は原稿用紙の20枚や30枚分はすらすら筆が進むのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.02.25 02:32:04
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