あやめちゃん1周忌
これ以上何を失えば 心は許されるの どれほどの痛みならば もういちど君に会える One more time 季節よ移ろわないで One more time ふざけあった時間よ いつでも捜しているよ どっかに君の姿を 向かいのホーム 路地裏の窓 こんなとこにいるはずもないのに 願いがもしも叶うなら 今すぐ君のもとへ できないことは もう何もない すべてかけて抱きしめてみせるよ いつでも捜しているよ どっかに君の破片を 旅先の店 新聞の隅 こんなとこにあるはずもないのに 奇跡がもしも起こるなら 今すぐ君に見せたい 新しい朝 これからの僕 言えなかった「好き」という言葉も山崎まさよしの「One more time,One more chance」という曲の歌詞の一部です。1年前あやめちゃんが旅立ってしまった時、この曲が頭の中で流れてせつなくてやるせなくてたまらない気持ちでした。あやめちゃんは去年の3月19日未明、病院でひっそりと息を引き取りました。見送ってあげることができず、ひとりぼっちでさみしく旅立たせてしまったことが今でも心残りです。死に目に会えなかったことで、しばらくはあやめちゃんがいなくなってしまったという現実を受け入れることができずにいました。いや、今でもまだ完全には受け入れることができていないかもしれません。あやめちゃんのいたケージはまだ当時の位置のままです。時々は虹の橋からふらっとインコアパートに遊びに来てるんじゃないかな、って、みんながあやめちゃんのケージを取り囲んでいる時はケージの中にあやめちゃんがいるんじゃないかな、って思ってしまいます。でもいくらそういうふうに強く思っても、もう二度と肉眼であやめちゃんの姿をとらえることもできず、手に乗せて小さな足から伝わってくるほんのりとしたぬくもりを感じることもできないのはとてもさみしいことです。 あやめちゃんは空気のような、光のような、星のような、空の青い色のような、そんな捉えることのできない存在になってしまったけど、私の心の中にはずっとずっと存在し続ける、これだけは確かなことです。