プレスティッジの別レーベルであるニュー・ジャズから
1959年に登場した一種の未発表音源。
ジャケットには4人の名前が記されているがお聴きになれば分かる通り
もうこれは、レッキとしたトミー・フラナガンのリーダー・セッションだ。
「マイナー・ミスハップ」「エクリプソ」と言う代表的自作の目が覚めるような
パフォーマンスに加え「スリー・フォー・オール」とタイトルを変えて
80年代にも演奏された「ソラシウム」、ついポール牧の如く“指パッチン”
したくなるようなゴキゲンなブルース・コード「トミーズ・タイム」など どれをとっても、心弾ませるような展開が続く。
アイドリース・シュリーマン、ジョン・コルトレーンも絶好調、ケニー・バレルに至っては
ソロ・パートでの快演はもちろん、フレディ・グリーンばりのリズム・ギターも聴かせる
大サービスである。
ピアノ、ベース、ブラシで演奏される「ハウ・ロング・ハズ・ジス・ビーン・ゴーイング・オン」を
バース(曲の導入部。落語で言う“枕”か? 削除して演奏する人も多い)から
演奏しているのも好感が持てる。
ハードバップを味わうときにも不可欠な逸品であると言い切りたい。
ザ・キャッツ (視聴有)
ランキング参加中です |
---|
| | なんちゃってジャズマンのジャズ日記TOPに行く |
|