この画像は
コチラからお借りしました。
「薄桜鬼」のオメガバースパラレル小説です。
詳しい設定については
コチラのページをご覧ください。
土方さんが両性具有です、苦手な方はご注意ください。
制作会社様とは関係ありません。
二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。
「勝っちゃん、どうした?」
「いや・・今日のトシは、とても綺麗だなって・・」
「そ、そうか・・」
勇からそう言われて、歳三は頬を赤く染めた。
勇は、花火の間、歳三の艶姿を見ていた。
「楽しかったな、花火。」
「あぁ。」
花火大会の後、歳三は勇と手を恋人繋ぎにしながら帰宅しようとした時、二人は突然大雨に降られ、慌てて近くの廃屋で雨宿りした。
「トシ・・」
「勝っちゃん・・」
遠くで雷鳴が轟く中、勇と歳三は愛を確かめ合った。
それが、歳三にとって最初で最後の恋だった。
「・・それで、お前はその白い蓮の入れ墨を、白の喪服代わりに彫っているのか。」
「・・俺をこの世で一番愛してくれた人は、近藤勇唯一人だけだ。」
「“貞女は二夫にまみえず”か。愛した男への操立てで、これからも誰とも番わぬつもりか?」
「あぁ。」
「子供に会いたいとは思わんのか?」
芹沢はそう言うと、歳三の臍下(へそした)に残る傷跡を見た。
「あいつには、あいつの幸せがある。それだけだ。」
歳三が勇の子を妊娠したのは、あの花火大会から二ヶ月後の事だった。
「おめでとうございます、現在七週目に入っていますね。」
医師から妊娠を告げられた歳三に、恵津は中絶を命じた。
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