テーマ:本のある暮らし(3300)
カテゴリ:本
天皇論 本屋さんの平台に積んであったのを見つけて買ってしまった。 1500円はちょっと高すぎだとは思ったんだけど、我慢できずに買ってしまった。 小林よしのりさん、通称よしりんさんには、ゴーマニズム宣言でいろんな貴重なことを沢山教わったんだよな。 僕は、いわゆる「戦争論世代」で、よしりんさんの『戦争論』で知らなかったいろんな事を知り、なんかびっくりしてしまって何度も読み返したし、『戦争論2』『戦争論3』は発売日に買って読んだ。 『台湾論』も目から鱗だったし、この本で知った台湾人の謝雅梅(しゃ・やぁめい)さんの事を知り、謝さんの本も出版されてるものはすべて読んだりした。 よしりんさんが出した雑誌の「わしズム」も創刊号から10冊目ぐらいまでは全部読んでた。 ようは、よしりんさんが書くものは全部読まなきゃ気がすまなかったんだ。 だけど、よしりんさんから卒業してから、もう五・六年たつし、それ以後は何も読んでないんだけど『天皇論』というのがどうしても気になってしまったんだ。 だってさぁ、今年になって僕がブログに書いた天皇はいっぱいいるのに天皇のなんたるかを僕はなんにも知らないような気がしたんだ。 僕が書いた天皇名を思いつくままに書くだけで、神武、景行、推古、皇極、孝徳、斉明、天智、天武、持統、文武、元明、元正、聖武、孝謙、淳仁、称徳は間違いなく書いてるし、もっと他の天皇の名も書いてるかも知れない。 そんななのに天皇の事をよく知らないのは嫌だし、よしりんさんの本で読めるのなら読みたいって思ったんだ。 で、『天皇論』を読んでみて、すっかり忘れてたのが、よしりんさんのゴーマニズム宣言って、漫画なのに重たいんよ! 小説を読み進むように、さっさとは行かないんだ。 何度も読み返さなければ理解しにくいところがいっぱいあるし、”へぇっ!”って思ってポストイットをはるページもいっぱい出てくるしね。 よしりんさんが、この『天皇論』を書くために参考にした文献名を巻末に列記してあるんだけど、数えてみたら93冊もあった。 よしりんさん、この本を書くために無茶苦茶勉強したみたいだ。 観念論ではなくて、沢山の事実を調べて書いてられるってのがよく分かる。 あとがきに、あまりにも書くべき事がたくさんありすぎて、とても書ききれなかったため、この本は基礎編のようなものだって書いてられる。 基礎編でも、かなりの事は感じれたと思うけど、やっぱ再読しなけりゃ、まだ何にも分かってないようにも思う。 だけど天皇という存在が、今の日本が存在出来てる最大の理由だってことは分かった。 「少国民世代」という大東亜戦争中のたった4年間の教育を受けた人たちが、天皇の意味を押し曲げたって事には凄く納得がいった。 女性天皇と女系天皇の違いも良く分かった。 僕の好きな古代には女帝がたくさん居てるし、皇太子殿下に男の子が生まれなくても良いじゃん!なんて軽い気持ちで思ってたけど、そんな単純なものじゃないことも良く分かった。 「中国4千年の歴史」ってのには、僕は昔から胡散臭さを持ってたんだけど、中国は「60年の歴史」に過ぎないってことを、『天皇論』を読んだ今は胸をはって言えるよ。 中国はアメリカよりも歴史の浅い国なんだ。 よくぞオリンピックを開催するなんて大それた事が出来たものだ!って褒めてやりたいよ。 僕は天皇陛下も皇后陛下も単純に素敵な人だと思ってたけど、実際に素敵な人だし、そう思って良いんだって思った。 だけど、なんせ内容の濃い本だし、また再読してもっと深いことを書きたくなるかも知れないけど、今は書くだけのものを何も吸収できてないみたいだな…(^_^;) でも、一人でも多くの日本人には読んでもらいたい本だと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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