カテゴリ:ミステリー
”浅見光彦が初めてソアラに乗ったのは、いつ?”
っちゅう事をネットで調べたけど書いてないので、今日、明確に分かった「テレビシリーズ」でのソアラ初登場と、小説本でのソアラ初登場の事を書くね。 ってエラそうに書いたけど、テレビでのソアラの初出についてはブログ友達のモモさんに教えてもらったんだ。 そのモモさんがコメントをくれた記事は、こっち→光彦のソアラ。 でね、ソアラと光彦の関係をちゃんと考えるために、必要なデータを箇条書きにするね。 ◎浅見光彦シリーズがテレビドラマ化された最初は1987年の日本テレビの水谷豊さんの浅見光彦。 ◎フジテレビの榎木孝明さん→中村俊介さんのシリーズが始まったのが1995年。 ◎TBSの辰巳琢郎さん→沢村一樹さんのシリーズが始まったのが1994年。 ◎内田康夫さんの小説に浅見光彦が登場するのが1982年。 ◎トヨタソアラが発売されたのが1981年。 つまりね、テレビの浅見光彦も小説の浅見光彦も、その誕生の時には既にソアラは発売されてたわけだから、最初からソアラに乗ってても別に問題ないのに実際は違うんだ。 でぇ、今日(12月3日)の午後7時からBS日テレで『浅見光彦シリーズ2・天城峠殺人事件』(1987年12月1日初回オンエア)が放送された。 もう、これ、僕、死ぬほど楽しみでね、モモさんの情報どおりに光彦は本当にソアラで登場するのだろうか?って。 実は先週の土曜日の午後7時から『浅見光彦シリーズ1・平家伝説殺人事件』(1987年9月8日初回オンエア)が放送されてね、光彦はなんとモモさんの情報どおりにカローラに乗ってたんだ。 いやぁ!聞いていたとはいえ、光彦がカローラに乗ってたのはショックやったなぁ…。 カローラは良い車だけど、光彦がカローラだなんて、なんか違和感すごかったしぃ! で、『浅見光彦シリーズ2・天城峠殺人事件』で光彦がソアラを買った事は、ちゃんとドラマの冒頭らへんで何度かそういうシーンを作ってあった。 ゆきちゃん「わぁ!良いなぁ!新車ですかぁ?」 光彦 「そう、買ったばっかり」 雪江 「お仕事のかたと待ち合わせしてるんでしょ?お約束の時間に遅れるなんて、一番いけない事ですよ」 光彦 「はい、前の車は喘息の発作を起こしながら走ってるような具合でしたが、今度の車はいわば健康優良児ですからスイスイです。」 いきなり冒頭から、浅見のソアラ購入の紹介みたいな始まりやったもん!(^^♪ しやけど、前作のカローラの事を ”喘息の発作を起こしながら走ってるような具合” って、こんな事を言うたら、今だったら、いろんな所からクレームが来そうやなぁ(^^ゞ そんな風に、光彦が『浅見光彦シリーズ2・天城峠殺人事件』の直前にソアラを購入した事を説明してくれてた♪ この1週間一日千秋の思いで待った甲斐のある内容だったよ(^^♪ そういうわけで、テレビシリーズの浅見光彦が初めてソアラに乗ったのは1987年12月1日で、水谷豊さんの浅見光彦でした! ちなみに、このソアラは、2代目ソアラだった。 写真を拾って来た↓ ナンバープレートは「品川52」だった。 この2代目ソアラには2000ccと3000ccがあるので、光彦のソアラは5ナンバーだから2000ccだと分かる。 このツートンカラーは、『イーハトーブの幽霊』(1995年刊行)の中で ”浅見の車はアイボリーとベージュのツートンカラーのソアラだ” (中央公論新社 イーハトーブの幽霊 内田康夫 1999年11月18日発行 72ページ) とあるから、この写真の色で間違いないと思う。 だけど『イーハトーブの幽霊』が書かれた1995年には、ソアラは既に丸っこい3代目になってしまってるんだけど、3代目にそんなツートンカラーはないので、光彦は2代目ソアラに、だいぶと長いあいだ乗ってたと思う。 それとね、1986年に書かれた『「首の人」殺人事件』(1986年刊行)にソアラ購入についての記述がある。 ”浅見は最近、3ナンバーのソアラに乗り換えた。” (徳間文庫 「首の人」殺人事件 内田康夫 1992年4月25日 13刷 86ページ) つまりね、本のほうではシリーズ10作目の『「首の人」殺人事件』(1986年刊行)がソアラが登場した最初になる! ソアラの初登場については、ネットで色々探してみたんだけど結局分からなくて、自分でページを繰って見つけたよ。 テレビで5ナンバーにしたのに、どういう理由があるのかは分からない。 っちゅうのがね、ソアラ探しをしてたら、『漂泊の楽人』(1986年刊行)の中にグレードについての記述も見つけたんだ。 ”矢野の息子は落ち着きのないポーズで、浅見の車を覗いていた。 「ソアラのリミテッドですか、いい車に乗ってますね」” (講談社文庫 漂泊の楽人 内田康夫 2000年6月1日27刷発行 268ページ) リミテッドってのは「3.0GTリミテッド」の事で3000ccの最上級グレードのソアラの事なんだ。 だから、やっぱり、光彦のソアラは3ナンバーやと思うねんな。 だけど、いずれにしても、30年間で長編小説だけで108タイトルも書きつづけられてきた浅見光彦シリーズの初期の初期の光彦黎明期の事だし、あんまりどうでも良い事かもしれへんねんけどね(^^ゞ 浅見光彦シリーズは、今年で読みつくしてもてんけど、先週『浅見光彦シリーズ1・平家伝説殺人事件』を見てから、本をまた読みかえしたら、ほんま、これ、名作だと思ってね、いっぱい思うところがあったので『平家伝説殺人事件』の事を書こうと思ってたんだけど、今日見た『浅見光彦シリーズ2・天城峠殺人事件』も良かったわぁ。 『天城峠殺人事件』は、辰巳琢郎さんと藤田朋子さんと白くて丸いソアラの出てくるTBS版を10回ぐらい見てるんだけど、水谷豊さんの日テレ版もめちゃ良かった。 『天城峠殺人事件』も、きっとすぐに読みかえすなぁ、これは(^。^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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すー☆さんの記事を読んで、またまた興奮!
すー☆さんもご覧になりましたか! あのツートンのソアラは、ほんとに光彦に似合いますよね。先日の「天城峠殺人事件」は私も途中で気づいて見始めたんですが、「朝美」という名前を聞いて、すー☆さんが「朝美という女性が出て来て浅見光彦とややこしい事になる」と言っていた作品だ!と気づき、本を読む前にストーリーを思い出してしまうのが惜しくて見るのをやめました…。(まだ本買ってないんです) 最上級のグレードを買っていたなんて、光彦は本物のぼんぼんですね。それでいて金に不自由していないってわけではなくて、ソアラのローンに四苦八苦しているという設定もいやみがなくて好きです。 カローラ、確認されました? ああ書いたものの、ほんとにカローラかどうか自信がなかったんです。ぜんそくの発作は言い過ぎにしても、光彦には乗っていてほしくない「普通の車」ですよね。 (2011年12月06日 14時05分32秒)
ほっほぉ~(^^ゞ
「朝美」とややこしい事になるって話を覚えていてくれはったですか(^^♪ しやけど、そのせいで見るのをやめはったってのが可笑しいです(笑) ぜひ、早いこと買って来て、読んで、ツートンのソアラに乗る水谷=浅見を、また見てやってくださいね(^^♪ って、えらそうな事を言ってるけど、この話はモモさん出の情報なんですけどね(^^ゞ 平家伝説のカローラは、モモさんに教えて貰ってたけど、ほんまかいな~!って思ってたのですが、本当でした! いろんな角度の映像を止めて、当時のカローラの写真と見較べて確認しました。 パッと見ただけでカローラと見破ったモモさんは、流石に車好きやと思いました! ソアラのローンに四苦八苦してるって、ホンマ、ぼんぼんやけど金が無いって、ええ感じのキャラですよね♪ しやけど、そのソアラに自動車電話がついてるんですよぉ! 自動車電話って、あの時代にしたら凄いし、やっぱボンボンよりのキャラやと思いました(^^ゞ (2011年12月07日 00時53分57秒)
自動車電話! それは私が子どもの頃、「社長の車」についていると勝手に想像してあこがれていた夢の道具じゃないですか~ 「ぼんぼんよりのキャラ」っていい表現ですね。それに世の女性がコロリとまいっちゃうわけですね。
すー☆さんとの出会いは立花陽介でしたけど、浅見光彦でもかなり盛り上がれますね! またブックオフに行かなくっちゃ。 (2011年12月08日 13時01分45秒)
「社長の車」かぁ!
確かに確かに、自動車電話って社長級の金持ちだけに許された道具って感じしましたよね(^^ゞ だけど、光彦って去年まで携帯電話を持ってなかったんですよ! なのに、24年前から自動車電話を使ってたなんてケッタイな奴です(笑) 立花陽介!懐かしい! 「愛する人が死んだときには…」、ってお互いに検索せぇへんかったら、モモさんと知りあう事もなかったんですもんね(^_-)-☆ (2011年12月09日 03時41分21秒)
どういう訳か此方に辿り着きまして、こっそり書きますがお許し下さいませ。
先日BS日テレで名作シリーズ「平家伝説・・・」が再放送されていまして懐かしく見ました。32年前ですが、警察庁刑事局長・高橋さん、ルポライター・水谷さん、母親役・乙羽さんの掛合いがミステリーなのに何故か新喜劇の雰囲気になっちゃうところがとても愉しかったのを思い出しました。有森也実さんも出演する事が新聞欄で分かりましたので、当時ワクワクしながらVHS録画した事も覚えています。 それでは本題です。ソアラについてです。学生の頃ソアラが発売され「いつかはソアラ」と祷り続けていました。本作品でも幾度も登場し「カッコイイなぁ」と呟いていた事も懐かしいです。小説本やTVドラマの内容云々はちょっと横に置いといて、当時モヤモヤしていた事が此方のブログを読み謎が解き明かされました。最初は間違いなくカローラです。しかし次の回では新車を購入というくだりになってます。当時、私はこんなふうに思ってました。 前作が好評で視聴率も良かったので、主人公の車を高級車に変更したな。車両を提供してるトヨタ自動車から日テレ陣営に何かしらの圧力が掛かり、仕方なくソアラにしたんだな・・・と、32年間ずぅ~~~っと思い込んでました。^^; 当時はネットもありません。調べる事も出来ませんでした。 あれから30年・・・ ただ、もうひとつありまして。何故?最初カローラにしたのか?。ルポライターという職業柄、収入も不安定だから「いきなりの登場にソアラは無理があるよね」とテレビ局側が勝手に決めたのか?。ぶっちゃけ、二作品目冒頭で家の駐車場にソアラが停まっているのを見たときズッコケましたwww。「大人の都合」って怖いなぁ・・・と(>_<) 追記・・・因みにソアラは初代が好きです。あの衝撃的なフォルムは、それ以降現れる事もなかったし超える車も出てきませんでした。 あっ?そうそう、ソアラは憧れる存在であって乗るモノではありません。排気量660ccで十分だと痛感していますwww。 それでは失礼します<(_ _)> (2019年09月11日 11時10分43秒)
8年も前の記事にコメントいただき感激しております。
ありがとうございます。 光彦シリーズの本を何十冊も積み上げて、頁を繰ってソアラの書き込みを探しまくったのを懐かしく思い出します。 カローラは、原作では登場してませんので、テレビでカローラがどうして使われたのかは不思議ですね。 ただ、日本テレビは、内田康夫さんを激怒だせてしまったために日テレの浅見光彦シリーズはたったの6作で終了してしまったという事実もございますので、内田康夫さんに了解もとらずに、勝手にカローラを使ったのではないかと僕は、勝手に思っております。 それにしても音羽信子さん高橋悦史さんの二日テレの浅見光彦はたったの6作しかないのに強烈な印象を残してますね。 多分、フジテレビとTBSは100作を超えてると思いますから、日テレが内田康夫さんを怒らせてのは、すごくもったいない事だと思います。 ですが、もしも日テレの光彦シリーズが続いていたら、日テレの地方記者立花陽介が生まれることがなかったのかもしれないとか、負の想像もしてしまいます。 初代と二代目の四角いソアラはかっこよかったと僕も思います。 懐かしいですね(^^♪ (2019年09月12日 04時56分57秒) |
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