2024年J1第16節セレッソ大阪vsサンフレッチェ広島
2024年J1第16節セレッソ大阪vsサンフレッチェ広島の試合をヨドコウスタジアムで観戦。1-1のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈セレッソ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー田中と、時に左MF奧埜が中盤に下がっての連携したビルドアップから、右サイドは右WGクルークス、左サイドは左WGフェルナンデスがサイドに張ったうえ、右サイドはクルークスと右MFブエノ、右SB毎熊と連携し、左サイドはフェルナンデスと奧埜がそれぞれ連携してパス交換して、時にFWレオセアラへのクサビのパスやディフェンスラインからのサイドへのロングフィードを交えつつ、左右のハーフスペースやポケット進出を狙い、外と中のパス交換や両サイドからのクロスにより攻めていく。(時に奧埜が一列が下がってダブルボランチ的になる)守備では、4-1-4-1を基調として、時に前線からのプレス(ミドルプレス)をかけ、リトリート時は数的優位を利用してディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン主体で、マンマーク加味)〈サンフレッチェ広島〉攻撃では、中野、荒木、佐々木の3バックディフェンスラインとボランチ塩谷、川村との連携したビルドアップから両サイドに展開して、右サイドは(時に高く張った)右WB新井、右シャドー加藤か、左サイドは(時に高く張った)左WB東に、左シャドー松本泰がボランチと連携して両サイドの基点となり、時にFW大橋のクサビのパスやサイドチェンジを交えつつ、ハーフスペースへの進出やそこからのクロスなどにより攻めていく。守備では、3-4-3?からの前線からのマンマークプレスを仕掛けてボール奪取を試みる。リトリート時は5-4-1にブロック対応。(相手CK時は主にゾーンとマンマークの併用)【得点】53分 荒木(サンフレッチェ広島)66分 西尾(セレッソ大阪)【退場】なし【警告】 77分 荒木(サンフレッチェ広島)88分 田中(セレッソ大阪)【試合の流れ】(前半) セレッソは4-1-2-3システム、サンフレッチェは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを使ったのはサンフレッチェで、左サイドでのカウンターから、左WB東を起点として、ペナルティエリアでのFW大橋のポストプレーからペナルティエリア右でパスを受けた右WB新井のシュートは、セレッソ左SB舩木にブロックされてしまう。また、サンフレッチェは、18分に得た新井の右CKに、ペナルティエリアにて左CB佐々木が頭で合わせるも、セレッソGKキム・ジンヒョンにキャッチされてしまう。サンフレッチェは、前線からのマンマークプレスが有効に機能してセレッソによる有効なビルドアップを許さないとともに、中盤やディフェンスラインでのボール奪取後、両サイドに展開して、試合の流れを掴む。これに対して、セレッソは、サンフレッチェの執拗なマンマークプレスに手を焼き、有効な攻撃を組み立てられない時間帯が続き、サンフレッチェのディフェンスライン裏やサイド奥へのフィードにより活路を見出そうとする。セレッソは、26分に右バイタルエリアで得た左WGフェルナンデスFKから、横パスを受けた右MFブエノのミドルシュートは、サンフレッチェGK大迫の正面を突いてしまい、続く33分に右バイタルエリアで得たブエノのFKはゴール右に外れてしまう。しかし、その後もサンフレッチェが前線からのマンマークプレスと、ビルドアップからの両サイドからの展開によりボール支配率を高め、有効な攻撃を仕掛けようとする。サンフレッチェは、39分に、左サイドにてボール奪取した後、右サイドでの展開から、クロスのこぼれ球をペナルティエリア内で反応した大橋のシュートはバーを超えてしまう。サンフレッチェのペースで試合が進む中、ロスタイムに入り、セレッソが両サイドを基点として攻撃を仕掛け、右サイドからのクロスが左サイド流れて、そのこぼれ球を拾ったフェルナンデスがそのまま中へ切れ込みながら放った右足のシュートはゴール右に外れてしまい、前半は0-0で終了。(後半)セレッソ、サンフレッチェとも、選手交代やシステム変更なく、後半が開始される。まずチャンスを使ったのはセレッソで、49分に、自陣にて新井のFKのこぼれ球に反応したフェルナンデスがそのままバイタルエリアまで進出し、右に併走していた右WGクルークスにパスし、クルークスがシュートを放つが、GK大迫にキャッチされてしまう。しかし、サンフレッチェも、52分に、敵陣左サイドでのスローイングを起点として、バイタルエリアにてボランチ塩谷から横パスを受けた新井のミドルシュートは、GKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまうが、それにより得たCKにより先制する。サンフレッチェは、53分に、新井の右CKに、ペナルティエリア中にて反応した中CB荒木が頭で合わせて、ゴール左隅に流し込んで、サンフレッチェが1-0と先制する。勢いに乗ったサンフレッチェは、57分に、左サイドでの展開から、東を起点として、バイタルエリアにてポストプレーを受けた大橋が、セレッソディフェンスライン裏に抜け出した左シャドーシャドー松本泰に浮き球のスルーパスを出し、松本泰がGKキム・ジンヒョンと1対1になりながらシュートを放つも、キム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまい、続く59分にも、右サイドでの展開から、ペナルティエリア付近にて大橋からパスを受けた新井のシュートは、舩木にブロックされてしまい、続く60分に得た新井の右CKに、ペナルティエリアに飛び込んだ左CB佐々木が頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。サンフレッチェがこれまでビルドアップからの有効な左右への展開により試合の流れを掴むのに対して、セレッソは、前線からのプレスにより試合展開を打開しようとしていく中、そのプレスにより試合の流れを変えるとともに、両サイドを攻撃の基点としつつ、同点弾に繋げる。セレッソは、66分に得たフェルナンデスの左CKに、ゴールフォア側にて反応した右CK西尾が頭で合わせて、ゴール左に流し込んで、セレッソが1-1と同点に追いつく。その後は、両チームとも、前線からのプレスが激しくなりボール争奪戦が多くなる中、セレッソが両サイドを基点として有効な攻撃を仕掛けようとする。セレッソは、73分に、左サイドから右サイドへのサイドチェンジを起点としてパスを受けたクルークスが右サイド奥から中に切れ込みながら放った左足のシュートは僅かにバーを超えてしまう。まず選手交代策を講じたのはセレッソで、74分に、クルークスから為田に替えて左WGに配置し、左WGだったフェルナンデスを右WGに配置変更して攻撃を試みるのに対して、サンフレッチェも80分に、右シャドーシャドー加藤から満田に替えて攻撃を試みる。両チームのプレスによりディフェンスラインから相手ディフェンスライン裏や両サイドを狙ったフィードが多くなり、オープンな展開が増えていく中、チャンスをうかがうが、ディフェンスラインの固いディフェンスにより跳ね返す展開が続いていく。セレッソは、89分に、右MFブエノから清武に替えて、清武をトップ下、左MF奧埜を田中とのダブルボランチとする4-2-3-1システムに明確に変更して両サイドへの展開から攻撃を試みる一方、サンフレッチェも89分に、左シャドー松本泰からヴィエイラに、中CB荒木から越道に替えて、ヴィエイラにCFに、大橋、満田の2シャドー、越道、川村のダブルボランチ、(右から)塩谷、中野、佐々木の3バックとする配置にして、ヴィエイラのポストプレーを多用しつつ攻撃を試みるが、両チームとも決定機を作ることができず、1-1で終了。【システム】(セレッソ大阪)4-1-2-3(右から)GK キム・ジンヒョンDF 毎熊、西尾(90+6分 山下)、鳥海、舩木アンカー 田中MF ブエノ(89分 清武)、奧埜FW クルークス(74分 為田)、レオセアラ、フェルナンデス(守備時は4-1-4-1)(サンフレッチェ広島)3-4-2-1(右から)GK 大迫DF 中野、荒木(89分 越道)、佐々木MF 新井、塩谷(90+6分 松本大)、川村、東シャドー 加藤(80分 満田)、松本泰(89分 ヴィエイラ)FW 大橋(守備時はプレス時は3-4-3?からのマンマークプレス。リトリート時は5-4-1) 【まとめ】セレッソは、後半途中まで、サンフレッチェの前線からのマンマークプレスに苦労して、有効なビルドアップを阻止されていたが、前線からのプレスと両サイドで攻撃の基点としたことで、先制することができた。終盤も両サイドから有効な攻撃を仕掛けたものの、サンフレッチェの固いディフェンスラインに阻まれてしまい、逆転には至らなかった。サンフレッチェは、前半から、前線からの執拗なマンマークプレスが有効でセレッソのビルドアップを阻止して試合の流れを掴み、両サイドから有効な攻撃を仕掛けたものの、後半途中でのセットプレーによる失点は痛かった。セットプレーにより同点に追いついたが、いくつかの決定機を外したのもドローになった要因。#sanfrecce#サンフレッチェ広島#セレッソ大阪#cerezo#セレッソvsサンフレッチェ