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フットボール(サッカー)戦術研究

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2023.08.20
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2023年J1第24節横浜FC​vsセレッソ大阪の試合をニッパツスタジアムで観戦。1-0でセレッソ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】

〈横浜FC〉
攻撃では、岩武、ンドガ、吉野の3ディフェンスラインとボランチ井上、ユーリララとの連携したビルドアップから、FW伊藤のポストプレーや、右シャドー 小川、左シャドー 山下による両サイドのスペースへの飛び出しを基点として、早い縦パスを軸にしてカウンター主体に徹底して攻めていく。
守備では、5-4-1ブロックを中心に対応し、時に伊藤、小川、山下の前線がセレッソのディフェンスラインに圧力をかけていく。
(相手CK時は主にマンマークとゾーンの併用)

〈セレッソ大阪〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ香川、喜田との連携したビルドアップから、右サイドは右SB毎熊と右MFクルークス、左は左SB舩木と左MFカピシャーバがそれぞれ連携して両サイドの基点となったうえハーフスペースやサイドのスペースにてポジションチェンジを繰り返し、また時にFW上門のディフェンスライン裏への飛び出しやレオセアラへのクサビのパスを利用しつつ、香川らのサイドチェンジを交えて、サイドにて1対1の場面を作りながらポケットへの進出を狙って攻めていく。
守備では、4-4-2を基調として、時に前線からのマンマーク気味のプレスをかける。リトリート時は数的優位を利用してディフェンス対応していく。後半途中から4-5-1に変更。
(相手CK時はゾーン対応)

【得点】
49分 レオセアラ(セレッソ大阪)

【退場】
なし

【警告】
18分 吉野(横浜FC)
56分 ンドガ(横浜FC)
82分 舩木(セレッソ大阪)

【試合の流れ】
(前半)
横浜は3-4-2-1システム、セレッソは4-4-2システムにて、この試合に臨む。
まず、シュートチャンスを作ったのは横浜で、5分に、右サイドでの展開から、右WB山根のクロスはセレッソディフェンスにブロックされたものの、バイタルエリアにてそのこぼれ球に反応したボランチのユーリララのミドルシュートはゴール右に外れてしまい、続く9分にも、右サイドでの展開から、右サイドに進出した右シャドー 小川のクロスに、ペナルティエリアに飛び込んだユーリララが頭で合わせるも、セレッソGKヤンの正面を突いてしまう。
しかし、その後、試合の流れを掴んだのはセレッソで、横浜ディフェンスラインからのビルドアップに対して、前線からのマンマーク気味の厳しいプレスを仕掛けてボール奪取し、逆に、自らのビルドアップから両サイドに展開して、試合の流れを引き寄せていく。
セレッソは、22分に、ディフェンスラインに降りていたボランチ香川の右サイドへのサイドチェンジから、右サイドに張っていた右MFクルークスから右ハーフスペースにてパスを受けた右SB毎熊のクロスに、FWレオセアラが頭で合わせるも、横浜GK永井の正面を突いてしまう。
セレッソは、5-4-1ブロックを低い位置で構える横浜に対して、一旦左サイドにボールを展開して横浜のブロックを引き寄せた後に中央に戻されたボールを香川がスペースのある右サイドにサイドチャンスをし、クルークスが体面の横浜左WB林と1対1の局面を作ったうえ、空いた右ハーフスペースやポケットを毎熊らに利用させることにより、横浜5-4-1ブロックを更に下げさせて、試合の主導権を握る。
そうして、セレッソは、35分に、中央エリアでのボランチ喜田のインターセプトを基点に、パスを受けた左MFカピシャーバがバイタルエリアに向かってドリブルで仕掛けながら放ったシュートはGK永井の好セーブに阻まれてしまう。
さらに、セレッソは、40分に、右ハーフスペースでのクルークスと毎熊とのコンビネーションから、毎熊から横パスを受けたレオセアラのシュートはGK永井の正面を突いてしまう。
続く41分にも、セレッソは、右サイドへのサイドチェンジから、毎熊のクロスに、カピシャーバが頭で合わせるも、ゴールには至らず、また45分にも、右ハーフスペースにて喜田からパスを受けた毎熊がゴール中に向かって切れ込みながら放ったシュートはまたもやGK永井の正面を突いてしまう。
セレッソの猛攻を受け続ける横浜は、ディフェンスラインの数的優位をなんとか保ってセレッソにゴールを割らせないでいつつも、ボール奪取後、カウンター攻撃におけるFW伊藤のポストプレーや小川、山下によるサイドのスペースへの飛び出しは、セレッソの数的優位を維持した組織的ディフェンスによりことごとく阻まれてしまうも、セレッソに何とか得点を与えず、前半は0-0で終了。

(後半)
横浜、セレッソとも選手交代策やシステム変更なく、後半が開始される。
後半開始後も、セレッソが両サイドを基点とした攻撃により試合の主導権を握る。
セレッソは、まず47分に、右サイドでの展開から、右ハーフスペースにいた毎熊のクロスに、喜田が頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまうが、その直後、セレッソが執拗なサイド攻撃から先制に成功する。
セレッソは、49分に、香川による左サイドへのサイドチェンジから、パスを受けたカピシャーバが横浜右WG山根と1対1になり、左ポケットに向かってドリブルで仕掛けながら出した浮き球状のクロスに、フォア側に飛び込んだレオセアラが頭で合わせて、ゴール中央に突き刺して、セレッソが1-0と先制する。
セレッソは更に攻勢をかけ、54分には、右サイドでのカウンターから、中央エリアでのレオセアラのポストプレーにより右サイドにて反応した毎熊のクロスに、ゴール前に飛び込んだレオセアラが頭で合わせるも、バーを超えてしまう。
そして、61分にも、セレッソは、中央エリアにてボール奪取後、カピシャーバがゴールに向かってドリブルにて仕掛けながら出したスルーパスに、ゴール前に走り込んでいたFW上門が受けてGK永井と1対1になりながら放ったシュートは永井の好セーブに阻まれてしまう。
劣勢が続く横浜は、61分に、右シャドー小川からカプリーニに、左WB林から近藤に替えて、近藤を右WGに、右WB山根を左WBに配置して局面の打開を図り、サイドを基点として攻撃を仕掛ける。
横浜は、66分に、右サイドへのサイドチェンジから、近藤のクロスに、フォア側にいた山根が頭で折り返したボールに反応したカプリーニが頭で合わせるも、バーを超えてしまうが、カプリーニの投入により、サイドを基点として攻撃の機会が増えていく。
そこで、セレッソは、69分に、右MFクルークスから柴山に、上門から鈴木に替えて、鈴木をアンカー気味の中盤に配置する、4-5-1システムに変更して中盤を厚くして対応する。
しかし、横浜は、71分に、右ハーフスペースに進出したカプリーニのライナー状のクロスに、ペナルティエリアにて反応した山下がボレーで合わせるも、ジャストミートせず、GKヤンの正面を突いてしまう。
横浜は、77分に、ボランチのユーリララから三田に、山下からヒアンに替え、ヒアン、伊藤、カプリーニの3トップ気味にして両サイドを基点としてチャンスをうかがい、79分には、右サイドへのサイドチェンジから、近藤の右クロスに、フォア側にで伊藤が折り返したボールに反応したヒアンのシュートはゴール右に外れてしまう。
これに対して、セレッソも、ボランチ喜田からヨニッチに替え、レオセアラから渡邉に、更に81分には、カピシャーバから新井に替えて、右から進藤、ヨニッチ、鳥海の3バックを軸とする5-4-1システムに変更して、横浜のサイド攻撃に対応する。
その後は、横浜が82分に、伊藤から高井に替えて、ビルドアップから両サイドに展開して、ゴールに向かうヒアンや高井に目掛けてクロスの機をうかがい、セレッソのディフェンスが数的優位にて対応していく場面が続く。
そして、横浜の両サイド攻撃に対して、セレッソディフェンスが適切に対応して、横浜に決定機を与えず、セレッソが1-0と逃げ切って勝利。

【システム】
(横浜FC)3-4-2-1→3-4-3(右から)
GK  永井
DF 岩武、ンドガ、吉野
MF 山根、井上、ユーリララ(77分 三田)、林(61分 近藤)
シャドー 小川(61分 カプリーニ)、山下(77分 ヒアン)
FW 伊藤(82分 高井)
(守備時は5-4-1)

(セレッソ大阪)4-4-2(右から)
GK  ヤン・ハンビン
DF  毎熊、進藤、鳥海、舩木
ボランチ 喜田(80分 ヨニッチ)、香川
MF クルークス(69分 柴山)、カピシャーバ(81分 新井)
FW  上門(69分 鈴木)、レオセアラ(80分 渡邉)
(守備時は4-4-2または4-4-1-1。後半途中から4-5-1→5-4-1)

【勝負の分かれ目】
セレッソがサイドチェンジやポジションチェンジにより、サイドで1対1の場面を多く作ったうえ、横浜5-4-1サイドのスペースを有効活用できたことにより先制できたこと。
また後半、横浜の選手交代策に応じて、4-5-1→5-4-1への臨機応変なシステム変更により、横浜に決定機を与えなかったこと。

【まとめ】
セレッソは、横浜5-4-1のブロックに対して、香川、喜田のサイドチェンジにより
クラークス/毎熊、カピシャーバ/舩木の両サイド攻撃を活性化させて、横浜のブロックディフェンスを打ち破ることができた。
後半も、横浜の3トップ変更に対しても、ヨニッチに投入した5バックへの変更により、横浜を寄せ付けなかった。点差以上に危なげない試合運び。ら

横浜は、特に前半、セレッソのサイド攻撃により、ブロックディフェンスを下げさせられて、両サイドを有効活用されて、伊藤、小川、山下が孤立してしまう場面が多いのが痛かった。
後半、カプリーニの投入により流れを引き寄せたかったが、セレッソのディフェンス的なシステム変更の前に、決定機を作れなかった。
ただ、最少失点に抑え、後半攻撃の形を作れたことをJ1残留への今後の糧にしたい!




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最終更新日  2023.08.21 09:10:38



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