死んで花実が咲くものか
三日ほど前の新聞で死んで花実が咲くものかという見出しを見た時は驚きました。このことわざ自体は知っていましたが、“花実”のところを“花見”だとばかり思っていたのです。ずーっと、もう何十年もですだから《花見が咲く》 なんてへんな言い方をするんだなあという疑問を持ち続けていたのでした。おかしいとは思いながらも《花見が咲くものか》は《死んでしまったら花見も出来ない、だから生きているうち》という解釈をしていました。それが《枯れた木には花も咲かないし、実もならない》とはねえ・・・“花見”とは何の関係もないじゃありませんか(笑)文字がわかって少しは納得したものの《花実が咲く》でもやっぱりおかしいなと思いますねえ。花は咲くものだし、実はなるものこれを一緒に、咲くとかなるで表現しようとするのが無理な話ではないでしょうか。《蛇足》類語として次のようなものが紹介されていました。死んで花実がなるものか死んで骨は光るまい死ぬ者貧乏死ねば死に損生くれば生き得 Debt is better than death.(死ぬより借金)