いつかどこかで
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今日は七夕。東京は曇天です。天の川は見えるかしら。 大好きな童画家を紹介します。 初山滋 ( 1897明治30~1973昭和48 享年76 ) 『 たなばた 』 福音館 1963昭和38 『 おそばのくきはなぜあかい 』 岩波 1954昭和29 上: おそばのくきはなぜあかい 下: うみのみずはなぜからい 『 ききみみずきん 』 岩波 1956昭和31 ここまでは、私が実際に子供の頃から持っていた絵本です。 水彩絵の具を自在に使った自由奔放な面と線の構成が、日本的であると同時にモダンです。 などと子供の頃に考えたわけではありませんが、それでも 好きで好きでたまらなかった絵です。 大人になってから画集、復刻本など相当苦労して集めましたが、あまり成功しませんでした。 以下の作品は、画集のものです。 初山 滋 4年制の小学校しか出ておらず、小学校時代から、近所に住む日本画家画家の臨画を 描いたり、絵葉書を描いて売るなどして家計を助けた。 卒業後は、木版、染色、模様画、写真製版、などの丁稚奉公、徐々に画業への道を歩始める。 23歳。雑誌 『 おとぎの世界 』( 分光社 ) 創刊。表紙や挿絵を描き、評価を得る。以後、 次々と雑誌、絵本の仕事を手がける。 31歳。武井武雄氏らと共に、日本童画家協会を結成。雑誌 『 コドモノクニ 』 の中心的挿絵画家に。 精力的に創作活動を続け、76歳死去。 洋風童画から浮世絵の現代化へ --- 初山滋の出発と到達点 岡田隆彦 ※ 抜粋、要約 初山滋は、初期にオーブレー・ビアズリー、アルブレヒト・デューラー、アーサー・ラッカム らの影響を受けた。 日本の画壇はほぼ同時代の新しい実験的な動向を輸入するようになりつつあった。 明治時代には印象主義が紹介され、明治30年以降にはラファエル前派、続いて、 ビアズリーやアール・ヌーヴォーも紹介された。 以後は、大正リベラリズムの気風とともに、 キュビズム、フュチュリズム( 未来主義 )、フォーヴィズム、表現主義などが紹介された。 影響で自己を失った画家は多かったが、初山は存分に刺激を受けながらも自己を失わなかった。 生まれ育った風土への生理的な執着と頑なさのためであろう。 『 おやゆびひめ 』 天使 富山房 1925
初山滋 原画展 @ いわさきちひろ美術館 January 29, 2008 コメント(4)
『 九月姫とウグイス 』 武井武雄 July 10, 2007 コメント(2)
『 みなまた 海のこえ 』 * 一度は読んで… May 8, 2007 コメント(5)
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からす2007
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