『MOE』7月号 790円
いつ買ったんだか、忘れていた。<ダヤン、パリのこねこ会議にいく>ダヤンを知ったのも、いつだったか。本屋さんでみかけて、不思議な絵を描く方だなと思って手にした。作者が日本人だとは思ってもみなかった。あいかわらず、ダヤンはダヤンのままで、優等生的なこねこであった。<西の魔女の森へ>梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』という本が映画になった。次女が買ってきた原作本を読んだ。すてきな老後を送っている、すてきな祖母のもとに、不登校気味の孫がやってくる。新鮮な野菜とハーブと、高原の空気。憧れるひとも多いだろうと思うような生活。そんな日常のなかに、ときおりノイズのように現実が挟み込まれる。ここの紹介文には、その現実は紹介されていない。映画では、原作どおりになっていないのだろうか。昔懐かしい絵本といえば、いわさきちひろさんの挿絵の『おやゆびひめ』 チュウリップの中の親指姫がかわいくて、好きだったっけ。昨年、友人から届いたいわさきちひろさんのカレンダーのなかに、それを見つけて、うれしかった。高橋真琴さんの絵は、なんだか、筆箱を開けたときの香りつき消しゴムの匂いがする。いっしょに学校へいってたんだよね。