ようやく読み終えた。
＜文明と荒野＞[魂のフロンティア]

文明とは、人類が荒野に築き上げた墓標？

＜豊かな国には病人が多い＞安保徹
ふむ、人体に起きるいろんな症状に名前をつけたら、みんな病気だね。

＜ラスベガス、虚実渦巻く人間世界＞田中克佳
まさしくヴァーチャル世界。外から眺めているぶんにはいいけれどね。

この雑誌に感想を書くのは、とても難しい。

でも、ちょっと気になる箇所があったので、明記しておくことにする。編集長さんの文章。

＜「国民」という無意識の集合体の横暴＞佐伯剛
引用　“今の時代、もし本当に現状を憂い、物事の流れを変えたいと思うならば、政府を非難するだけではなく、「国民」という無意識の集合体の一人である自分の意識を根本から変えることが必要なのだろう。それをどのように変えていくかは一人一人の問題であるけれども、少なくとも表現メディアに携わる者は、その変化の方向を今以上に見えにくくすることに拘泥するのではなく、現状から展望を見出すために集中し、それ以外のものを殺ぎ落とす覚悟が必要なのだろう、スポンサーに媚びず、「国民」に媚びず。でもそれは、今日の社会（無意識の集合体世界）においては、絶望的に難しい。”

まだ悲観するには、早すぎるような気もしますが。