長嶋行状録 「結婚、一茂誕生」
監督が亜希子夫人と知り合ったのは、ある新聞の対談の席、一目ぼれの監督は担当記者から番号を聞き出し毎日の電話攻勢、気分が高ぶって朝5時に起きる。時間つぶしのために自宅前の道路の掃除をする。スコップを持ち出し、ドブさらいをする、反対側もする。・・・・・・近所には感謝されたそうな。監督の結婚記念日は1月26日、翌年1月25日、伊豆の大仁(おおひと)で自主トレをしていた監督は夫人が出産のため入院している病院へ1時間おきに電話、「いいか、必ず明日産め。明日じゃないと意味が無いんだ」(おいおい・・・)翌朝、愛車のサンダーバードを飛ばした、十国峠で朝焼けの富士に祈る、「名前は茂巳、茂樹、茂広、・・・茂之、うん、これがいい」しかし、東京が近づくと、「いや、茂之だと呼ぶ時『シゲ』で、俺と間違える。一茂にしよう」