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ダライ・ラマが最近発表した声明に私はとても感動した。 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080406-OYT1T00443.htm ダライ・ラマ14世、チベット抵抗運動の意義を強調 【ニューデリー=永田和男】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は6日、亡命政府を置くインド北部ダラムサラで声明を発表し、「最近の抵抗運動が中華人民共和国のプロパガンダを粉砕した」と3月以来の暴動が中国国内でのチベット族住民に対する圧政ぶりを白日の下にさらしたと指摘したうえ、「世界はもはやチベット問題を無視出来なくなった」とも語り、国際社会の関心を呼び覚ました意義を強調した。 AFP通信によると、亡命政府のリンポチェ首相は5日、暴動発生以来のチベット人側の死者が「150人を超えたことを確認した」と明らかにした。ダライ・ラマは声明で、中国政府の武力弾圧強化に懸念を示したうえで、チベット人側には「どんな挑発があっても非暴力に徹することが重要だ」と述べ、非暴力路線こそ、国際社会の支持の源泉でもあると強調して武力に訴えることを戒めた。 声明でダライ・ラマは北京五輪について、「いかなる妨害もすべきではない」と述べ、聖火リレーなどの阻止行動は、中国の一般大衆にチベット人への憎悪を抱かせるだけで無益だ、と強調した。 引用終わり 中国政府に対するチベット人や人権活動家のかたがたの怒りは実によくわかるのだが、 僧侶が商店を襲撃している映像(当局のやらせとの話もありますが)や、最近聖火リレーが 妨害されているニュースをきくにつけ、怒りのあまり理性を失っているように 思えて、これで解決に近付くのか、と心配になった。 そんなとき、ダライ・ラマが非暴力を訴えた。暴力が憎悪を生み、解決にはならないと。 並大抵のことではない、同胞が殺され、自治が蹂躙され、絶望し、 怒り、そんななかで非暴力を貫くというのは。 だからこそ、崇高であり、改めて尊敬してしまう。 チベットの方々も人権活動家もこれに応えてほしいと思う。 一方、このようなダライラマに対して、中国政府がどうこたえるのか、 が厳しく問われるべきだ。 以下、おなじ読売ニュースで、フランスの対応が出ています。 フランスの出した三条件は当たり前のことで、これに従えない正当な 理由などまったくないはずである。 フランスは毅然と要求しているが、日本はどうであろう。 日本にもぜひフランスのような人権担当相をつくって 世界と日本の人権侵害に、確固とした対応をとってほしいと願う。 (2008年4月6日22時03分 読売新聞) 仏大統領の五輪開会式出席、人権担当相が中国に3条件 【パリ=林路郎】フランスのラマ・ヤド人権問題担当相は5日発売のル・モンド紙とのインタビューで、サルコジ大統領の北京五輪開会式出席には、「(チベット自治区)住民に対する中国当局の暴力停止と政治犯釈放、(暴動の)事実解明、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世との対話再開――の3条件が満たされることが不可欠だ」と述べた。 中国政府は、暴動の責任はチベット側にあり、ダライ・ラマとの対話再開もチベット側の独立路線放棄が前提としており、3条件は中国には受け入れ困難な内容。仏政府は事実上の欠席通告を突きつけたと言える。 サルコジ大統領は昨年11月の訪中時、胡錦濤国家主席との共同記者会見で、「(五輪開会式への)主席の招待を喜んで受ける」と述べていた。ドイツのメルケル首相も開会式欠席を決めており、欧州諸国首脳の間で開会式欠席の動きがさらに広がる可能性がある。 ヤド担当相はインタビューで、北京の地裁が3日、「国家政権転覆扇動罪」で実刑判決を言い渡した中国の人権活動家、胡佳氏の即時釈放も要求。「中国は『五輪は人権擁護に寄与する』と約束したはずだ」と述べたうえで、胡氏への実刑判決は「我々に対する裏切りだ」と強い調子で警告した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.08 00:41:57
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