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弁護士・伊藤和子のダイアリー

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2008.05.22
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カテゴリ:世界を歩いて

 ゆえあって、このたび米国にいくのにビザが必要となり、ビザの申請をしてきた。
 ビザはもらえたのだが、驚いたのは、両手の五本の指全部の指紋をべったり
 とられたことである。
 これを拒否していたら、米国のビザはもらえないのです。
 私が2004年に米国に入国したとき、テロによる規制強化で、右手人差し指の
 指紋採取が入国に際し義務づけられた。当時、入国した筑紫哲也さんが
 このことにTVで激しく憤り、アメリカはもはや自由の国ではなくなってしまった、
 というようなことを言っていたのを覚えている。
  それが、いまでは両手五本。指紋を採取するというのが著しいプライバシー
 侵害だ、という感覚はどんどん入国管理において失われ、権利主体である
 私たちもそれにならされてしまうのが怖い。
 「テロとの戦い」を理由とする規制強化は歯止めを知らない。
 日本もアメリカにならって今や外国人全員から指紋をとることに踏み切って
 しまった。

  ビザの審査官の人は、親切な紳士だったが、
 面接する傍ら、私に関する米国政府の情報が
 どんどん画面に流れるらしく、それをいちいち読んでは驚いたような
 困ったような顔をしたりしながら(そのように見えただけかもしれないが)
ふんふんと読んでおり、何やら短くない私に関する情報が集積されている模様。
 いったい何が書かれているんでしょう、まったく気になります。
(あなたの情報について不審なところはなかった、と最後にいって
 くれましたが)。

 しかし、さらに、以下のような驚くべき情報が!!!

http://www.technobahn.com/news/2008/200805161507.html

米国税関が新制度を近くスタート、入国者が所持するPCのデータを丸ごとコピー


【Technobahn 2008/5/16 15:07】米国税関が外国から米国に入国する全ての人が所持するPCに保管されているデータを入国審査時にハードディスクごと丸ごとコピーするという新制度を近く導入する方向で準備を進めていることが15日、英ガーディアン紙の報道により明らかとなった。

 ハードディスクを暗号化している場合には、暗号解読用のパスワードの開示を求められることとなる。もちろん、パスワードの開示を拒否することも可能だが、その場合は入国を拒否される可能性などもあり、ガーディアン紙のコラムニストのブルース・シュナイアーさんは、米国に持っていくPCには不必要なデータを保存しないこと、どうしても保存する必要のあるデータで、重要なデータはハードディスクの見つかり難い場所に保管した上で、PGPなどを使って高度な暗号化をかけておくなどの用意が必要だと注意を促している。

本当に驚くべきプライバシー侵害です。テロ対策と言って、ここまで地引網的にプライバシーを侵害するとは。
  みなさんもぜひPC持ち込みには気をつけてください。
 







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Last updated  2008.05.23 01:16:53
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