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弁護士・伊藤和子のダイアリー

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2008.07.03
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カテゴリ:カテゴリ未分類

 いま、仕事でシカゴから移動して、ニューヨークにきている。
 ニューヨークは一年半暮らした第二の故郷みたいなところだが、
 やっぱり、誰をも惹きつけてやまない魅力がこの街にあるのだ。

 格差や貧困、戦争など、アメリカの病理はすごいわけで、
 識者は「日本はアメリカみたいになってはならない」
 と警告する。私も本当に同感なのだが、
 一方で、すごい貧富の格差があっても、日本のような閉塞感、
 停滞感がないのが、この国、特にニューヨークのすごいところだ。
  世界からくる人々のエネルギーや希望が満ち溢れている。
 それぞれが自分のシーンを持っている。
  よく「南米で弁護士をしていた男がニューヨークにあこがれ、
 ニューヨークに移住した。そこでその男はタクシー運転手に
 なったが、それでも祖国にいるときより何十倍も幸福だという」
 という話があるけれど、まったくそうなのです。
  ニューヨークに生きる幸福感、というのは決してあなどれない。
  肩書きや職業、年収とは関係なく、ただこの街に生きること、
 自由に街を闊歩すること、よなよなバーで異人種交流を繰り広げる
 楽しさ、それ自体のしあわせ。

  この活力の根底には、「自由の国」にあこがれて夢をかなえよう、
 自由を得よう、という希望をいだいた人々を受け入れた移民の国であり、
 世界中からきたさまざまな文化を持つ多民族が行きかうことによって、人々の持つ
 それぞれのエネルギーが化学反応を起こして、とくにニューヨークの街の
 あちこちで常に野心的なプロジェクト(アートも、恋も、ビジネスも、
 研究も)が進行している、ということにあるのでは、と思う。
 
 アメリカをいかにシニカルにみる人でも、この活力自体には脱帽せざるを
 得ないだろう。

  日本は移民・難民に対して本当に閉鎖的なのだが、今の閉塞感の
 ひとつは、この多文化への閉鎖性にあるんじゃないか、とニューヨークに
 いるといつもつくづく思う。
 
 
 





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Last updated  2008.07.03 19:57:23


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