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金曜日にニューヨークをたち、成田、羽田と乗り継いで、札幌に到着しました。 洞爺湖サミットにむけて、最後のロビー活動をするため。 明日は、洞爺湖サミットの会場の近くの国際メディアセンターに向かいます。 私の団体、ヒューマンライツ・ナウでは、G8諸国に向けて、ビルマ(ミャンマー)、 スーダンなどの人権問題で責任あるコミットメントをするよう求めてきたので、 最終合意にいたる過程をウォッチ&影響を与えよう、というのが、今回の滞在の目的です。 ヒューマンライツ・ナウのG8にむけた声明は http://www.ngo-hrn.org のトップに掲載されていますので、ぜひ読んでください。 また、インターネット新聞 JANJANにG8オールタナティブということで、 不詳私のプロフィールがとりあげられています。 http://www.news.janjan.jp/special/0806/0805130932/1.php ところで、すでに行われたG8外相会合では、私たちが世界の人権NGOと 一緒に主張してきた、スーダン、ビルマに関する声明が、若干不十分なところがある ものの、きっちり取り上げられています。 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/f_kyoto08/gs.html とくにスーダンは、世界の人権団体とともに国際署名も展開し、 停戦、和平の推進へのコミットメント、ICCへの協力を迫ること、 武器輸送の禁止を求めてきましたが、武器輸送以外は外相声明に取り入れられました。 引き続き、G8首脳会合の声明においてもこの方向をさらに進めること、かつ実質的な 前進のための実のある議論をすることを求めるものです。 さらに、今事態が緊迫しているジンバブエについても。 ところが、まったく取り入れられていないのは、G8諸国による人権侵害、 とくにテロとの戦いによる人権侵害についてです。 他人の人権侵害を批判するのは容易だけれど、そもそも2001年以降、 世界中の人権侵害の多くの責任はG8参加国である米国と同盟国による テロとの戦いにあるわけであり、その責任について正面から向き合うべき なのですが(当団体の声明にもこのことを書いたわけですが)、外相声明の イラクの項目にも、テロ対策の項目にも、自己批判的なところは一切なく、 テロ対策の項目には人権の遵守という言及がありません。 ブッシュ氏がいる限りは無理なのかもしれませんが、G8諸国には、 自分の人権侵害をきちんと正さない限り、世界のことを語る資格も説得力も ないんじゃないか、といわざるを得ません。 「テロ対策」「治安」の関係では、ホスト国である日本の対応も、問題 が続出しているようです。 G8サミットの問題を問う市民グループや国際NGOに対する逮捕や 入国規制が相次いで、「これが民主主義国なの?」という状況を 呈しているようです。 http://www.news-pj.net/topics/g8/index.html 私も7日、8日は、札幌のオールタナティブ・サミット(市民がG8諸国に注文を つける、市民のサミット)に参加して、人権のセッション、イラクのセッションなどに 参加する予定ですので、このあたりも問題提起したいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.06 00:28:20
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