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カテゴリ:ビジネス本
こんばんは、今日は昨日に続き、情報の文明学 (中公文庫) 今の社会に流れている情報の殆どは今回紹介するコンニャク情報なのだと、言っていいと思います。 普段得ている情報が「ノイズによって感覚器官、脳神経系を興奮がしている」だけなのか、それとも価値のあるものなのか、Yahooニュースをなんとはなしにクリックしてしまう自分には考えさせられる文章でした。 以下著書より コンニャク情報論 コンニャクという食品がある。サトイモ科の植物で、地下におおきな球茎を生じて、それから食用のコンニャクをつくる。その主成分はマンナンとよばれる物質で、これはたべてもほとんど消化されない。 つまり、栄養物としては価値のない食品である。いくらたべても、消化管のなかを素どおりするだけである。栄養的に価値がないにもかかわらず、われわれはこれを食品として常用し、そのために大規模なコンニャク栽培もおこなわれている。これはいったいどういうことであろうか。 栄養価がないからといって、食品として無価値であるとはいえない。それは、歯ざわりその他で味覚に満足をあたえ、消化管のなかにはいることによって、満腹感をあたえる。コンニャクに栄養価がないことは、むかしからしられていて、腹のなかの砂をとるもの、などといわれていた。いわば一種の煙突そうじのようなものである。しかし、これの通過によって消化器官系はおおいに興奮し、活動する。 情報というものには、かなりの程度にこのコンニャクに似た点がある。情報をえたからといって、ほとんどなんの得もない。それは感覚器官でうけとめられ、脳内を通過するだけである。しかし、これによって感覚器官および脳神経系はおおいに緊張し活動する。それはそれで、生物学的には意味があったのである。 このようなアナロジーのもとに、わたしたちはコンニャク情報というものの存在をかんがえることができる。つまり、ただ感覚器官、脳神経系を通過するだけで、とくに行動上のメリットをともなわない情報のことである。 このような情報の存在をかんがえることによって、情報の概念は大はばに拡張されるであろう。情報には、なんの利益ももたらさないし、プラグマティックな意味ももたないものもたくさん存在するのである。 コンニャクもまた食品の一種であったように、コンニャク情報もまた情報の一種である(情報理論では、有意味情報以外のものをノイズとして排除するが、コンニャク情報論の立場にたてば、ノイズも情報の一種であり、排除するわけにはゆかない。ノイズさえも感覚器官、脳神経系を興奮させるのである。 抜粋終了 ・本を読んで得たヒント、展開的アイデア、やるべきこと コンニャク情報と思われる情報、例えばテレビや漫画を減らすよう努力する もちろん、ネットサーフィンもほどほどにする 訪れていただいたすべての方とその周りの人たちに、 今日もすべての善き事が、雪崩の如く起きますように お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月14日 13時03分18秒
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