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カテゴリ:ボルドー:左岸メドック系
2年程前のもらいものだが、ボトルの確認に取り出してみたらシールの縁がベタついて回らないのを確認した。 あれ、噴いてる?何で?・・・・・そんなバカな!? 何だろ、セラーに異常があったとかか?でも一緒に入れてる他のボトルは冷えてるし、キャップシールも回る。 理由は分からんが、何かの事故だろう。 残念だが、早めに気付いたのならすぐに飲んでやらねばならんだろう。 ボルドー サンジュリアン2級格付け シャトー・グリュオ・ラローズ2004 Chateau Gruaud-Larose タイヤングループ ジョルジュ・ポーリ Group Bernard Taillan Georges Pauli カベルネソーヴィニヨン57% メルロー30% カベルネフラン7% プティヴェルド4% マルベック2% アルコール度13% 輸入:エノテカ株式会社 参考価格:6000円前後 色は濃い小豆色。 香りはアンズ、杉、チョコレート、鉛筆、カラメル、プラム、ミント、土、胡桃?赤唐辛子? 味は軽い渋味と軽く苦味を伴う酸味。余韻に苦味と酸味。 抜栓40分で苦味を伴う軽い渋味と甘味を伴う酸味。余韻に苦味を伴う酸味と甘味。 香りの膨らみはイマイチだが、複雑さと出方はなかなか。 味はやはりというか随分平坦な印象。 でも気になる苦味やエグさは特に無く、飲む分には結構イケるのは流石の地力か!? 熱が入って酸化が進んだのか、渋味が大分抜けて少々軽めの味わいに感じる。 それが平坦な印象を生み出してるのだろうが、心配した割には味そのものは意外にしっかりしてる。 余韻の伸びはこんなになっても健在で、余裕で5分以上は続く。 噴出したと知らなければ、これは充分美味いかも。 香り出るかな?と思ってデキャンティングしてみた。 喉越しはグッと滑らかになって綺麗な口通りになったが、 弱った渋味がさらに抜けたみたいで、必要以上に平坦さが増した感じ。 香りは大して変わらないので、デキャンティングはしなくていいな。 抜栓40分前後経過(室温約25度)で徐々に甘い香りが強まってきた。 香りに引き出されたのか、味に甘味が生まれてきて、酸味も盛り返し始める。 こうなると平坦さも少しずつ解消の方向に向かい、特級ボルドーの面目躍如。 抜栓100分程で、柔らかな甘味と穏やかな渋味に余韻がジワジワ昇り、 サンジュリアンワインとして立派に復帰。 2級のレベルを取り戻したかは分からないが、高級感の雰囲気はお見事。 多分に熟成不足な点は否めないが、それはあらかじめ分かってた事。 香りの拡がりには物足りなさも有って惜しいが、味は軽さと重さを両立した様で思ったより悪くない。 抜栓直後は熱劣化の印象をほのかに感じたが、時間経過で復活したのが感心。 噴出して、それでもこれ位の味を保ったのなら、わざわざ焦って開けなくてもよかったか?と思った程。 むしろこれは以前飲んだレオヴィル・バルトン1994よりも味がノッてるんじゃなかろうか? 怪我の功名とは言いたくないが、飲み頃前にこれだけじっくり美味しく飲めたのなら「まあいいか」と割り切れる。 熟成不足だから仕方ないが、これでもっと香りに出力が有れば何も文句無かった。 「若いボルドーは噴かせて飲むべし」という独特の常識は何度か耳にした事があるが、こういうワインを飲むと強ち否定も出来ない。 値段相応。 噴出ワインでありながら、約6000円なら充分リーズナブルと思わせる味。 噴出させずにあと7~10年は綺麗に熟成させられれば、きっとこれは大化けしてたな。 ★楽天検索 グリュオ ラローズ 2004★ 楽天扱い約18件 5229円~12600円 平均6500円前後 2004年ヴィンテージは多少値を上げて、今はほぼ7000円台だがそれも納得。 将来性を考えれば決して高価くはないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/08/15 09:32:12 PM
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