|
カテゴリ:日本産ワイン
山梨県 甲州市 シャトー・ジュン・甲州2015 Chateau Jun Koshu シャトー・ジュン株式会社 Chateau Jun KabushikiGaisha 甲州市勝沼町藤井産甲州100% 矢野貴士(醸造) ステンレスタンク発酵 アルコール分12% 購入価格:1857円 色は非常に薄い黄色。 香りは柚子、ライム、塩水、水菜、水飴、藁?小麦粉? 味は酸味と苦味。余韻に苦味と薄い酸味。 シンプルな味。これは良い意味で、いかにも甲州らしい味。 柚子系の和の柑橘を軸に、ほんのりミネラル感を感じさせる様な香り要素。 穏やかながらも主張する酸味に、控えめながらも伸びる苦味で、綺麗に果実感を出しつつもワインの存在感を演出。 余韻の苦味がグンと伸びて、酸味を大いに引き立てる。 元の酸味の出方は大人しい方だが、この苦味によってボリューム感を全面に展開。 薄い味だけど、全体の味は不思議と(?)厚いものを感じる。 抜栓40分以上(温度上昇)でも変化は軽微。(室温25℃、湿度57%) 甲州ワインが好きな人なら大いに気に入ると思うが、この酸を支える苦味(旨味?)の厚みにしつこい(うるさい)雰囲気を感じる人もいると思う。 甲州らしい薄いなりの良さではなく、強引に甲州をブ厚く仕上げた、みたいなイメージの違和感!? とはいえ、そこが このボリューム感の源泉だし、ここは好みの問題かな。 総合的には上出来の甲州ワイン。良くも悪くも、とても甲州らしい甲州。 単純に甲州ワインとしての味や香りの基礎がしっかりしてて、その上で独特の勢いと厚みが有り、飲んでて印象に残る。 厚みを "しつこさ" に感じる時も有るが、そこはツマミ一つでどうにでも潰せる部分。 3~5年程度寝かせて酸を落とせば、もっと旨味感を活かしたシンプルさ故の個性溢れる味になってるかも。 これは和食向け。洋食に合わせるには味構成がシンプル過ぎる。 塩焼き魚や塩焼き鳥に柑橘果汁がけ等、焦げの苦味も このワインなら むしろ味方に出来る。 普通の白ワインに合わせる料理の決め手が「塩と油」なら、このワインとの料理の決め手は「塩と酸」。 ポン酢の味とは絶対に相性が良いはず。湯豆腐、水炊き、水さらし玉ねぎスライスの鰹節和え等。 洋食に合わせるなら、フルーツ(リンゴとかキウイとか)のケチャップとかを用いたものかな。 バルサミコ酢を使ったイタリア系の前菜(タリアータやカルパッチョとか)ならイケる。 一応、値段相応。 相応だが、感覚的には1600円位の味わいレベル。 1800円台は「シャトー・ジュン」又は「甲州ワイン」への興味が無いとオススメし辛い。 2000円台超えたら「シャトー・ジュン」への興味のみ。 楽天検索 シャトー ジュン 甲州 楽天扱い約2件 バッカスマーケットで2160円 ふじまつ で2376円 あくまで「甲州ワイン」が飲みたい、という人前提。それなら2000円弱もそれなりに分かる。 2000円超えで品種にこだわりや目的が無いのなら、作り手の「シャトー・ジュン」への興味次第。 シャトー・ジュンはその年の葡萄の出来によって、ワインのつくりを変える事がよくあるとこらしい。 意図的にヴィンテージ差が大きくなる様で、そこがただ飲む以外の楽しみ方な部分なんだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016/06/25 06:50:28 AM
コメント(0) | コメントを書く
[日本産ワイン] カテゴリの最新記事
|