Alienware15R2 その5
最後に、オーバークロック。当たり外れが気になったので、確かめてみた。F2を押して起動でBIOS立ち上げ。既に1.15(A02)の最新版。 Advanced->Performance option->CPU Performance modeで、OCできる。最強のLV3は、1C 4.1, 2C 4.0, 3C 4.0, 4C 3.9の設定。 Windowsは無事に起動。 CinebenchR15はsingle174, multi852、平均80度前後でmax83度、パッケージ57W、ファンは中程度。4.14GHzまでとの記載だが、シングルで4.1GHz、マルチ3.9GHzだけどね。 FireStrikeは、GraphicsScoreは9517とほぼ同じ、PhysicsScoreは12412と2割ちょっと増し、トータル8427と上昇。でも、たまにブルースクリーンが出るので、常用は無理ぽ。OC LV2は、4.0, 3.9, 3.9, 3.8。 安定動作し、CinebenchR15はsingle170, multi828、平均80度前後でmax85度。 Crevo P671の6820HK OCオール4Gがsingle171, multi824、Crevo P870DMのデスクトップ版6700 3.4-4.0 65Wが171, 813だから、ノート最速、宇宙最強。それでいてパッケージ56Wでファンも中程度で排熱処理もまだ余裕がある。低負荷だと898MHzでパッケージ7W、トータル28Wと低消費、40~54度でほとんどファンレス、たまに54度でファンが回り40度まで下がるのもノーマルと同じ。GPUは45-60度。FireStrikeは、GraphicsScoreは9474とほぼ同じ、PhysicsScoreは12134と2割増し、トータル8390とやや上昇。OCをまとめると、6820HKは基本2.7GHzまでで、ターボクロックで、OCなし:1C 3.6, 2C 3.4, 3C 3.3, 4C 3.2 multi 706(3.2G 1.08V 70-79度 ファン中等度 43W) single 153(3.6G 1.12V 55-75度 ファン回らず 21W) 通常40-54度 Level1: 3.9, 3.8, 3.8, 3.7, extra voltage 0, power limit 92000 multi 793(3.7G 1.16V 72-78度 ファン中等度 54W) single 165(3.9G 1.19V 43-67度 ファン不定期 21W) 通常44-54度 Level2: 4.0, 3.9, 3.9, 3.8, extra voltage 50, power limit 92000 multi 828(3.8G 1.16V 73-83度 ファン中等度 56W) single 170(4.0G 1.19V 49-70度 ファン不定期 21W) 通常43-54度 ダイイングライトも問題なく遊べた。人によってはLevel2は安定しない報告あり。 Level3: 4.1, 4.0, 4.0, 3.9, extra voltage 100, power limit 92000 multi 852(3.9G 1.17V 72-83度 ファン中等度 57W) single 174(4.1G 1.20V 49-63度 ファン不定期 21W) 通常38-54度 たまにブルースクリーンで落ちるので常用できず。ただし、終了はどれも9秒だが、起動がノーマルで12秒なのがOCすると84秒になる。やっぱり基本ノーマルで、必要な時だけOCがよさそうだ。あるいは、サスペンドで運用するか。 と思ったら、サスペンドから復帰すると、4c 3.6になる。それでもmulti779と最高に近いが。OC時の起動がSSDなのに84秒もかかる問題は、海外でもとっくに話題になっていて既に解決していた。 Kionix freefall sensorのドライバーを1.1.4に更新すると、起動は18秒で及第点となる。というわけで、LV2の2.7-4.0, 3.9, 3.9, 3.8で常用してるが、ずっと安定動作している。ちなみに、Intel ETUを使えばBIOS設定を変えずにWINDOWS上でOCできるんだが、Basic Tuningでクロック数のみの変更で4.1GHzにしてもベンチスコアが1097->1211で伸びないし、モニタリングすると一瞬だけ4C 3.9GHzで少しすると4c 2.9GHzまで下がっている。やはり、CinebenchR15 multiも、一瞬4c 3.9GHzで、3.7->3.3GHzまで下がり、ノーマルと大差ない719。BIOSのLV1相当の3.7GHzにしても、同様。おそらく、W数制限か秒数制限かですぐにクロックが下がってしまうようだ。Advanced Tuningならその辺も変更できるが、面倒だし、そこまで危険を冒すなら、BIOSのLV1で十分だろう。OCによる弊害は、発熱は90度以下で消費電力も54W以下だし、ゲームでは28nmのGTX980MがフルでCPU負担は重くないし、普通の作業ではほとんどCPU 900MHzだし、問題となることはないだろう。あと、最近問題になったデルPCのeDellRoot証明書とDSDTestPrivier証明書の脆弱性。調べたら見事に入っていた。メーカー製のspywareみたいなもんで、今まで問題ないが気持ち悪いし悪用される恐れもあり、Thinkpadで大問題になったのもあってすぐに解決策が提示された。DellCertFix.exe実行かマニュアル削除で、無事に除去。最終的には、書斎のデスクはそのままで、TVとノートが大きくなって場所が足りないので空港拡張みたいに金属支柱をネジ止めしてドックにした。マルチモニタでこんな感じ。まあ、ノート側はあまり使わないが、たまに見る情報を表示しておいたり、ゲーム中のモニタリングやホムペ参照に使える。吸気、排熱もばっちり、特に右奥にGTX980Mがあるのでこれ以上無い空冷法。あとは、15インチ3.2kgだし、持ち運びもできて、出先でも最強だ。以上、Alienware15スプレマシーは、ノートCPUで最速、15インチと持ち運び可能ノートでは最強の980M、及第点のFHDパネル、最高のDDR4 16Gメモリー、最高の512GB PCIeSSD、最高の2TB HDDに換装、ノート唯一のHDMI2.0で4kTV接続可能、3D出力にも対応、USB3.1あり、大容量92Whバッテリー、他も最高性能、派手なライト、それでいて標準的な15インチノートで携帯できる。まさに、宇宙最強ノートにふさわしい。CPUは14nm版はskylakeと変わらないし、2017年の10nmのicelakeでも性能向上は見込めないどころかさらに熱密度が上がってクロックダウンする可能性あるし、FIVR復活はskylakeのWEB程度ならパッケージ電力7Wの状況をみるに意味無しで、上積みが見込めず、唯一OCで4GHz近く回せる6820HKの優位性は揺るがないだろう。GPUは来年暮れのPascalが来れば28nm->16nm移行で小さくなりトランジスタ倍増で速くなるとの噂だが、CPUが32nmのSandy世代->22nmのIvy世代で少し改善ぐらい、さらに14nmでほとんど同じだったことを考えると、同程度のトランジスタ数なら性能は大差ないだろう。デスクトップ版はトランジスタ倍増=消費電力ほぼ倍増で60%速くなるかもしれないが、モバイルでは100Wが限度で増やせないので性能はあまり向上しない気がする。 しばらくは最強の座を守りそうで、大事に使いたい。http://www.dell.com/jp/p/alienware-15-r2/pd新型ALIENWARE15ゲーム用ノートパソコン