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天鳥そら@ Re:きれー(04/30) ジゼルさん 綺麗に撮れて、嬉しかった…
ジゼル@ きれー 光と影と緑のコントラストがきれい(^^)
2011.09.04
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【番外編】幸福のひと:遺品11


  ~王宮への誘い~


ルエラからペンダントを受け取ったマリーは、嬉しそうに顔をほころばせます。

「これは、前王が姫君の12の誕生日に贈ったものです」

見事なカメオの細工は、特別にと職人につくらせたものでした。
他の王子や姫君は、もっと豪奢なドレスや絵画、貴金属を欲しがりましたが、姫様は華美なものを好まれませんでした。
そう言って、大切そうにペンダントをなでます。

マリーの中で確信めいたものが浮かびます。この数十年間、国からいなくなってしまった姫様をずっと探していたのです。
姫君が亡くなったという情報はすでに手にしていましたが、その後の行方は、はっきりとしないままでした。

たまたまこの国に立ち寄ったルエラに目をつけたのはマリーでした。
船から降りた時のルエラを偶然垣間見た時、一瞬で閃いたのです。

それからすぐに、前王の耳に入れ、自分は真偽を確かめるべくルエラに近づきました。

もしも、もしも自分の勘が正しければ、ルエラは姫君の御息女であり、
正統な王位継承者です。

何より、前王が会いたがっていました。手短に話すとルエラにカメオのペンダントをさしだしました。

「このペンダントが何よりの証拠です」

一度王宮へ、いえ、前王の元へおいでくださいませんか。

興奮のため、きらきらと瞳を輝かせるマリーをじっと見て、
ルエラはゆっくりと口を開きました。



つづく





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Last updated  2011.09.04 08:34:00
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