若松瀬戸の奥まった入江、隠れ切支丹にとっては最善の隠れ場所、新上五島町桐郷には桐教会があり、上五島南部の中核教会となっています。
桐郷の隣が古里郷ですので、通称両部落を合わせた「桐古里教会」と呼ばれていますし、「きりふるさと」と言うロマンチックな響きもしますので私もこちらを使っています。
今回訪問したのは丁度潮流の激しい時間帯であった様で、桐古里教会前の水路がまるで川の様に流れていました。教会前の階段から眺めていますとボートが流れに抗していきますので、写真を撮って見ました。
僅か20m幅程の水路ですが、透明度の高い海水が左から右に向かって滔々と流れている様子が少しは再現出来た様な気がします。
階段を下りて、その水路を眼の高さで目前に見ますと、水路の底まで透き通って見えます。急流から外れた淀み水の中には色とりどりの小魚(特に明るい青緑色の魚は目立ちましたがベラの雄かも知れません)、ウニ等が沢山いましたので写真を撮りましたが、水面のハレーションが邪魔して上手く行きません。
その水路の入口は小さな漁港になっていますが、其処から見る「桐古里教会」は山の緑、海の青さに映えて、まるで一幅の絵と化します。
但し、この写真は今回のものでなく、2年前の天気の良い日に訪問した時のものです。