長男の弟・・・誰のこと?
殺人容疑で国際手配されている前駐日コロンビア大使の長男の弟を大麻所持で逮捕東京の代々木公園でアメリカ人男性を殺害したとして、前駐日コロンビア大使の長男が国際手配された事件で、警視庁は、この男の弟を大麻所持の現行犯で逮捕した。現行犯逮捕されたのは、前駐日コロンビア大使の二男、グティエレス・ロマノ・ファン・エステバン容疑者(26)。ファン・エステバン容疑者は、代々木公園でアメリカ人男性が殺害された事件で、指名手配されたリカルド・アンドレス容疑者(31)の弟で、警視庁が関係先として自宅を捜索したところ、大麻およそ38グラムを発見した。警視庁は、入手ルートなどを調べている。 FNN 21時24分配信 「前駐日コロンビア大使の長男の弟」・・・・誰のこと? インターネットで配信されていたニュース記事の内容を読んでみたら、前駐日コロンビア大使にはボンクラ息子がいて、長男は国際的なお尋ね者で、その長男ではない他のドラ息子が大麻を持っていて「御用!」になったという話でした。 なるほど・・・・私みたいな物好きに、記事を読ますテクニックなのかもしれません。ウマイ! このごろの「飲酒運転で検挙!」の報道なんて、まじめに取締りをしていなかったという話なんだと、素直に想う私にゴミ記事を読ますには、これぐらいのキャッチが必要なのでしょう。 そういえば、シートベルト着装が義務化され話題になっていたとき、交通事故のニュースの最後に「なお、運転者はシートベルトを着装していませんでした」 というコメントがありました。 でしたら、運転者がシートベルトを着装して事故を起こしても、「なお、運転者はシートベルト着装していました」 とわざわざ言うのかと、私はTVに向かってツッコミを入れていました。わざとらしいんです。 先の「大麻所持で検挙」の報道も、大麻所持だけでは報道されされなかったでしょう。マージャンで言えば1000点 5,3(ゴミ)の上がり手です。誰も話題にしないし記憶にも残りません。 しかし、「前駐日コロンビア大使」という役が付き、「兄が殺人容疑者のお尋ね者」という裏ドラが乗り、そのドラがたまたま「国際手配」という場の風の役だったので、1000点のゴミの手が役満になり、見事インターネット・デビューをしました。 ***報道に関していえば、私は個人的に体験をしたことがあります*** だいぶ前の話ですが、私が実情をよく知ることが3回にわたり、写真週刊誌にキャンペーン報道とし掲載されたことがありました。 そのとき記事を読んで思ったことなんですが、記事全単に 「3つの事実」 (内輪ではよく知られていたことです) 「5つの憶測」 (ほとんど興味本位で、ウラを採っていない) 「2つの思惑」 (これが目的です。ですから悪意があるほど力が入ります) が配分されているとすると、 読んだときの印象が 「3つの事実」の影響で「5つの憶測」 が精度の高い憶測になってしまうんですね。 あくまでも想像や伝聞レベルなんですが、「事実」を見せているから、 「憶測」までも事実に想えてしまうんです。 ビックリです。 読み手がそういう印象を持つと、記事の書き手の思惑である 「2つの思惑」 が日常の常識で十分にありうる話に想えます。読者にイメージの刷り込みができるのです。 それは私みたいに読み手の性格が良いほど、簡単に書き手の思惑に嵌められてしまいます。 だって、○○大学教授がコメントを出して記事の内容を補強していれば、その教授の肩書きにみあった意見だと無前提に想います。 教授なんていう職業は、そもそもその道のプロだとか、権威だというイメージで商売するものです。ですから、そのイメージを悪くするバカはいないと考えますよね。 しかし、たまたま私が記事の背景を知っていましたから、○○大学教授がよく調べもせずに感想程度のお粗末な内容を言っているのが分かりました。(まぁ聴いたこともないような大学の教授でしたけ。。。。) もしかしたら、取材した記者が肩書きを利用しただけかもしれませんが、善良な人を信じさせるには教授=権威が言っているということで、内容なんて関係ないですからね。(そういえば、事件・事故が起きると、ワイドショーなんかで不思議な肩書きを持った人がコメントをしていますが、あれはナンですかね? ) 報道も商売だという現実からすれば、それも常識的にアリなんでしょうが、個人がどの情報を信じるかと真剣に考え出すと、ちょっと怖いですね。これもマスコミの大好きな「自己責任」ということなんですか。