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カテゴリ:オーディオ
フェイズメーション(Phasemation)は共同電子エンジニアリング㈱という会社のオーディオ機器ブランド名です。大きな会社ではありませんが、精力的にオーディオ機器の開発・製造を行っており、MCカートリッジでは50万円くらいの高級品、真空管式フォノイコライザーアンプでは300万円てな超高級品もあります(苦笑
私が先日買ったのは↓ デガウザー(消磁器) DG-100 上記公式サイトから以下に一部引用します。 >MC昇圧トランスや鉄芯入りMC カートリッジは長年の使用と種々の原因により「帯磁」いたします。 >帯磁すると磁気バイアスがかかり動作点がずれることで、再生される音楽信号に歪を生じさせ音質の劣化 を招きます。製品本来の音質をとり戻す為には、この帯磁した磁気を取り除かなければなりません。 >Phasemation では、MC 昇圧トランスや鉄芯入りMC カートリッジの生産ノウハウを生かし、これらの消磁に最適なデガウザー(消磁器)をDG-100(ニックネーム:帯磁退治)として発売いたします。 ヨドバシカメラで買うと25000円弱(ポイント還元分考慮)しますが、先日Yahoo Shoppingのポイント増額デイの際、実質価格が21000円くらいだったので購入を決断しますた。 過去記事で何度か書いたように最近オーディオ機器の値上げが続いており、特にレコード再生用のカートリッジについては、Ortofonやオーディオテクニカ(Audio Technica)が大幅な値上げをしています。そういう状況なので、ヤフオクでOrtofonの古い機種のMC20やMC20MKⅡやMC20Super等のMCカートリッジに何度も入札するのですが、動作未確認品であっても1.5万円以下では落札できない状況が続いています。Ortofonの現行商品はネットで調べた範囲では評価があまり高くなく人気が低いようです。そんな状況での大幅値上げだから30~40年前のMC20シリーズの人気が高いのではないかと思います。私はMC10という同じシリーズでの最廉価版を持っており、現在問題なく使用できています。ネット上の評価では価格に比例してMC10 < MC20 < MC30と評価が高くなります。そして同MKⅡ→Super→SuperⅡとバージョンアップしていくので、ヤフオクの出品数は結構多いです。あ~~~MC30系になると動作未確認品でも3万円以下ではとても落札できません。 そんなことで、欲求不満が溜まっております(笑)。加えて夏休みにどこへも旅行に行かないし、高級レストランや高級寿司屋で散財する予定もない。だから、以前から興味があったデガウザー(消磁器)DG-100を買ってしまいました。消磁効果を全く感じられなかったらヤフオクに出品したらある程度以上の値段で落札されるでしょう、との読みもあります(苦笑 レコードコレクター・オーディオマニアのブロガーさんの製品紹介記事↓から一部を引用させてもらいます。 DG-100を購入し使ってみた -------------------- 引用開始 ------------------- (前略) では、再度フォノケーブルをEA-300につなぎ、いざ再生。 驚いた! 効果は確実にわかる。 高域がとても繊細な音になっている。 中低域は輪郭がはっきりした。 そうか、帯電すると音がぼやっとし、高域がややなまってくるわけか。 少なくとも僕のオーディオでの印象はそういうものだった。 (後略) -------------------- 引用終了 ------------------- ケルン注)EA-300はフェイズメーション製のフォノイコライザーアンプです。既に生産中止の型式で、実売価格は20万円前後だったと思います。私の所有しているEA-200の上級機です。 Johshin Webショップの紹介記事は↓ MCカートリッジを蘇らせる! 消磁器「DG-100」をご紹介!! ここから一部引用させてもらいます。こっちは販売側のレビューなのでどこまで信用していいのか判りません。 -------------------- 引用開始 ------------------- (前略) 担当者が使ってみました。 消磁によって、解像感や音の抜けが向上し、製品本来が持つクオリティを楽しめるようになります! 実際に試してみると、たしかに鮮度や微少情報の再現力、音像の描写力が向上します。なまっていた音が、鮮度抜群の音に蘇ります! 特に長期間消磁していないMCカートリッジでは劇的な改善効果が期待できます。使い続けていると徐々に変化するので本人が気が付かないのは仕方ありません・・・。 (後略) -------------------- 引用終了 ------------------- 商品は「お取り寄せ」だったんですが比較的早く届きました。10日ほど前に届いたのですが夕方以降も暑いのでなかなか機器の性能評価を気合を入れて行う気にならず放置しておりました。今日は台風接近のためかクーラーを動かさなくても比較的すごしやすかったので、DG-100を使ってみました。 最近はOrtofon MC10をずっと使っていたので、DG-100の消磁効果確認は 1. MCカートリッジ Ortofon MC10 の消磁 2. MCカートリッジ Denon DL-103 の消磁 3. 昇圧トランス FR FRT-4 の消磁 の順で行いました。効果確認用の音源は録音・演奏ともに良いAnn Burtonの「Blue Burton」(国内盤 Epic 20・3P-126)です。 効果確認方法は「Blue Burton」の片面3曲ほどについて消磁前と消磁後の音の比較(先に聴いた消磁前の音の記憶との比較)です。二種のMCカートリッジの消磁効果確認時には昇圧トランスの消磁は行っていません。昇圧トランスに対する消磁効果確認はDL-103を消磁した後に、昇圧トランスを消磁し、消磁前との比較を行っています。だからFRT-4の消磁効果はDL-103使用時についての結果となります。 【結果】 ・Ortofon MC10では消磁前後での音質差は感じられず。MC10は40年くらい前に購入したもので、35年ほど使用していないブランクがありますが数年間以上はほぼ毎日使っていたものです。だから、MC10では消磁効果が結構明確に現れないかと期待したのですが、効果を感じられませんでした。 ・Denon DL-103では消磁後に高域がやや鮮やかになったなかな~~てな印象を受けました。正直、効果を期待したいプラシーボ効果かもしれません。パッと聴いてすぐに分かるような違いでは全くありません。消磁前と消磁後のSPから出る音をハイレゾ録音して、ブラインドで一対比較した際に消磁前と消磁後を言い当てる自信はありませぬ。まぁオーディオは自己満足の世界なので、効果があると信じられればそれで良し、という見方もできます(苦笑 ・消磁後のDL-103を使ってFRT-4の消磁前後の音を比較した時の音の違いが一番大きかったような気がします。これもDL-103で書いたことと同様に、一対比較(消磁前と消磁後をスイッチで切り替えて比較視聴)した際に消磁前後を言い当てられる自身はありません。ただ、消磁後の方がSN比が高くなった、高音域の繊細さが高まった、歪み感の低下(あいまいな印象評価語で言えば鮮度が高くなった感)等を感じました。SN比の上昇をより正確に書けば無音時の静寂さが深化したという印象です。 まぁ、少なくとも消磁したことによって音が悪くなった印象は全くありません。ここだけはかなり自信を持って言えますよ。FRT-4はヤフオクで購入した中古品で使用履歴は不明です。このトランスは1973年発売なので仮に継続して使用され続けていて消磁が一度も行われていなければ半世紀ほどの帯磁がたまっていたのかもしれません。前オーナーが長年使用してきたのだとすれば、帯磁の程度はMC10の比ではないでしょう。DL-103は2年近く前に新品(逆輸入品)で購入したものです。MC10とDL-103では音質のランクが明らかにワンランク以上違い、DL-103の方がほぼ全ての点で優位です。MC10はもともとFレンジは狭く中音域で勝負のタイプなので帯磁による悪影響があまり表に出ない機種なのかもしれませんね。ようしらんけど。。。 (参考)Fidelity-Research FRT-4 ¥33,500(1973年11月発売) ¥54,000(1978年頃) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/08/15 12:11:16 AM
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